ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティングとローソンは11月7日、全国のローソン店舗にてApple Pay使用でPontaがたまる、使えるサービスを開始した。
PontaカードをiOS 12のApple Walletに追加することで、iPhoneあるいはApple Watchで利用できる。プラスチック製のPontaカードの提示は不要。アプリでバーコードを表示したりQRコードをスキャンすることなくApple Payを使ってPontaポイントをためたり使ったりできる。Apple Payでポイントをためて、使える日本国内の共通ポイントはPontaが初だ。
iPhone 7以降、Apple Watch Series 2以降でApple Payにクレジットカードやプリペイドカード、Suicaを追加している会員は、iPhoneあるいはApple Watchをレジで一度かざすと、Apple Payでの支払いと、Pontaのポイント付けを同時にできる。
すでに使っているユーザーは、アプリを最新版にアップデートすると、バーコードの下に「Apple Walletに追加」が表示され、追加できるようになる。もしくは、スマートフォンからPonta Webにアクセスし、ログインした画面から「Apple Walleに追加」ボタンを押すと追加できるという。筆者はなかなかアップデートが表示されなかったため、アプリを一度削除して入れ直したところ、追加できるようになった。
Pontaカードを持っていないが、これを機にPontaカードを使ってみたいという人は、App Storeからアプリをダウンロードすれば新規にカードを作成できる。
レジにて「Apple Payで」と支払い方法を伝えると、Suicaなどメインカードに指定しているものから引き落とされ、同時に付与されたPontaカードのポイント数が表示される。ユーザーは、カードを提示しなくてもPontaポイントが付与されたことがわかるしくみだ。
現金やクレジットカードとの併用も可能。PontaカードをApple Walletに追加しておけば、iPhone 6以降、Apple Watch Series 1以降のユーザーもポイントをためたり、使ったりできる。2019年3月6日までは、iPhoneをかざしてためた場合はPontaポイントが2倍、Apple Payで支払うと4倍付与するキャンペーンを実施中だ。
ローソン マーケティング本部 プロモーション部 カードサービスチーム アシスタントマネージャーの永井祐輔氏は、今回の取り組みについて「日本では現金決済が大多数であることは間違いがないが、電子マネー決済もこの5年で9%増えている(ローソン調べ)ので、今後はそうしたものにも対応していきたいという想いがあった」と背景を話す。
ローソンは、おサイフケータイ対応のAndroid端末向けには先行して電子マネーと併用できる“モバイルPonta”機能を提供していたが、なかなか普及しないと感じていたという。「日本ではiPhoneの普及率が非常に高いので、多くのお客様にご利用いただけること。もう一つはスマホで決裁するシーンが増えてきたので、ポイントカードもスマートフォンに集めることでお客様の利便性が増すと考えた」と語った。
今回の対応にあたっては、「システム的な変更に加え、オペレーション面でも『iPhoneですか』と聞いてもらったり『Apple Payで』と言われた後の操作など若干の変更がある。しかし、現金の受け渡しやポイントカードの受け渡しが省略できることを考えると、店舗にとってもメリットがあると考えている」と説明した。
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