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ブロックチェーン活用で、不動産情報共有へ--不動産情報コンソーシアム「ADRE」設立

加納恵 (編集部)2018年11月01日 20時29分
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 2017年から検討を重ねてきた、不動産情報の共有に向けた取り組みが「ADRE-不動産情報コンソーシアム-Aggregate Data Ledger for Real Estate」(ADRE)を立ち上げ、正式に動き出した。11月1日には、設立キックオフイベントを開催。ADRE設立の概要や活動計画などを発表した。

「ADRE-不動産情報コンソーシアム-Aggregate Data Ledger for Real Estate」を設立した
「ADRE-不動産情報コンソーシアム-Aggregate Data Ledger for Real Estate」を設立した

 ADREは、不動産情報の共有におけるブロックチェーン技術の活用を目的にスタート。2017年12月からLIFULL、NTTデータ経営研究所、NTTデータ先端技術で、物件情報などの不動産情報の共有におけるブロックチェーン技術の活用に向けた適用性検討とブロックチェーン技術を活用したプロトタイプの開発を開始していた。2018年4月には、全保連、ゼンリン、ネットプロテクションズらが加わり、共同検討をスタート。7月には、コンソーシアムの設立を目指し、説明会も開いている。

これまでの取り組み
これまでの取り組み

 不動産情報のデータをオープン化し、質を高め、課題を解決してくことを目的としており、ブロックチェーンを活用することで、業務の効率化やスムーズな不動産取引の実現を目指す。NTTデータ 経営研究所 マネージャーの桜井駿氏は「中立的な組織を目指し、国内外の関連企業、団体と連携し推進していく。国や行政、自治体とも連携することで、取り組みを加速させる」と今後について話した。

 コンソーシアムは、メインプレーヤーとなる正会員のほか、特定地域における実証実験や行政などからの参画を想定した特別会員、情報収集を目的とした準会員の3つを用意。ワーキンググループを設け、テーマ別に課題抽出から仕様策定、ビジネス創出に向け、具体的に検討を重ねていくという。

ADREでは、複数のプレーヤーが持つ情報を集約していく
ADREでは、複数のプレーヤーが持つ情報を集約していく
ADREの全体像
ADREの全体像

 会場では、「不動産×ブロックチェーンの未来」をテーマに据えたパネルディスカッションも行われ、ツクルバ 代表取締役 CEOの村上浩輝氏(特別ゲスト)、エスクロー・エージェント・ジャパン(EAJ) 常務取締役の成宮正一郎氏、三菱UFJリース 市場開発部次長の菅本浩司氏、LIFULL ブロックチェーン推進グループ長の松坂維大氏らが登場。モデレーターはNTTデータの桜井氏が務めた。

左から、ツクルバ 代表取締役 CEOの村上浩輝氏(特別ゲスト)、LIFULL ブロックチェーン推進グループ長の松坂維大氏、エスクロー・エージェント・ジャパン(EAJ) 常務取締役の成宮正一郎氏、三菱UFJリース 市場開発部次長の菅本浩司氏、NTTデータ 経営研究所 マネージャーの桜井駿氏
左から、ツクルバ 代表取締役 CEOの村上浩輝氏(特別ゲスト)、LIFULL ブロックチェーン推進グループ長の松坂維大氏、エスクロー・エージェント・ジャパン(EAJ) 常務取締役の成宮正一郎氏、三菱UFJリース 市場開発部次長の菅本浩司氏、NTTデータ 経営研究所 マネージャーの桜井駿氏

 EAJの成宮氏は「理由は危機感。ブロックチェーンが登場した当時は、専門家がいらなくなるという話があった。これは取り組まないと、と思い始めた」。三菱UFJリースの菅本氏は「民泊など不動産周りで新たなキーワードが出始めている中、新しい取り組みをしないといけない。賃貸オーナーも物件の価値を高めるサービスを提供していかなければという思いがあった」と、ブロックチェーンに取り組んだきっかけを話す。

 すでに不動産事業におけるブロックチェーンの活用に取り組んでいる、LIFULLの松坂氏は「まだブロックチェーンベースのプロダクトが少なく、いざやろうとすると不確定要素がでてきて苦労する。しかしこれはやっていくしかない。やっていく中で新しい発見があった。今後は志ある人がチャレンジしていく必要がある。チャレンジャーとなる仲間を増やしていきたい」とコンソーシアム立ち上げに向けてメッセージを送った。

 またツクルバの村上氏は「仮想通貨はボラティリティがありすぎて、取引に使えない。今後はステーブルコインのような価格が一定しているものが注目をあびてくる。不動産や証券に紐付いた取引は広がると思う」と、不動産とブロックチェーンの関係について触れた。

 桜井氏は「不動産のインフラはアナログな部分がまだ多い。そこをデジタルにするのは重要な課題。ルール作りは重要だと思っている」とした。

今後のスケジュール
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