AmazonプライムとAlexaは非常に相性がいいと思っています。最近は、ボイス技術を使ってさまざまなものが飛躍的に進化していますが、最も自然な形でデバイスとの関わりが持てる体験だと思っています。私には2歳の子どもがいるのですが、育児をしていると手が離せない時がありますよね。そういう時に、音声でショッピングリストに商品を加えて、落ち着いたら注文するといった使い方をしています。また、Alexaにキッズ用の音楽を流してもらうことも可能です。
プライムでは、こういったビデオ、音楽、書籍などをすべて1つのパッケージで楽しむことができますが、Alexaデバイスによって、そこへのアクセスの仕方がまた増えるということです。また、「Echo Spot」や「Echo Show」などのディスプレイ搭載モデルなら、離れ離れになっている家族とビデオで会話することも可能です。これもプライム会員だからこそできることですし、私自身も凄いと思っています。
——日本でまだ提供していないプライム特典には、どのようなものがありますか。
すぐに浮かんだのは、2017年にライブスポーツが非常に人気ということでPrime Musicでサッカーの試合の解説を流したり、全米オープンのテニスの模様をUKで流したり、Prime Videoにプレミアサッカーのライブビデオを加えたりといったことをしています。まだ小規模な展開ですが、これをより広げていければと思います。
このほかには、米国においてPrime Readingの中で「Prime Book Box for Kids」というサービスを提供しています。定額料金を支払えば紙の書籍が受け取れるサービスです。子どもは何度でも同じ本を読みたがるのですが、親としてはなるべく多くの本を読んでほしいという思いがあります。このサービスはさまざまな出版社の絵本から選べるので、ギフトとしても最適だと思います。
これらのサービスはまだ日本では利用できませんが、われわれは日本を非常に重要視しています。新たなイノベーションの展開国に最初に日本が入っていなかったとしても、リストの上位に入っていることは間違いありません。
——日本は米国などと比べて年会費が安いです。各国における料金の考え方を聞かせて下さい。
価格戦略については、私たち自身に非常に厳しいルールとゴールを課しています。支払っていただいてる料金と同等ではいけません。何倍もの価値を提供することを自分たちに課しているのです。厳しく測定評価もしており、それが私たちのドライバーとなり、さらなる価値の提供につながります。よりよいコンテンツや、より充実した機能、より利便性の高い配送に対して投資をし続けるということです。
ですので、われわれは価格を変えるよりも断然高い頻度で、こういった投資によるイノベーションを起こしています。サービスを提供するにあたってコストが上がるのであれば、それに応じた料金の見直しも必要になるかもしれませんが、できることならしたくありませんし、それよりもまずは投資を優先しています。
ですので、他国との比較ではなく、自分自身が支払っている以上の特典が楽しめているのかどうか、そしてそれが他の人にも当てはまるのかどうかを考えていただいて、もしそうであるならば、私たちの目指しているところは間違っていないのだと思います。
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