Ford Motor Companyと百度(バイドゥ)が近く、北京で自律走行車の試験を開始する。それに先立ち、Fordのエンジニアがバイドゥの「Apollo Virtual Driver System」を車両に搭載する取り組みを進めていた。
このプロジェクトは2年間の計画で、路上での試験を2018年末までに開始する。SAE Internationalが策定した自動運転基準のレベル4を満たす自律走行車の実現を目指すもの。レベル4では、一定の気象条件下の特定の地理的区域で、人間が介在することなく自律的に動作することが求められる。
バイドゥのApolloシステムの搭載に備えて、南京にあるFordの研究開発センターの技術者はすでに、同センターの車両を自律走行車プラットフォームに転換している。
試験は、自律走行車の試験用として指定された、北京の一般道路で実施される。将来的には、各地域の規制に従いながら、中国の他の都市に拡大する可能性がある。
Fordは2016年の時点で、2021年までにライドシェアリング向けの完全に自律的な車両を世に送ることを目指していると明言していた。2018年6月には、Ford Motor Chinaがバイドゥと共同で、モバイル接続やデジタルサービス、さらには人工知能(AI)、デジタルマーケティングなどの分野で協力への道を検討するとの計画を発表した。これには、バイドゥの対話式AIプラットフォーム「DuerOS」による、車載インフォテインメントシステムとサービスの開発も対象として含まれていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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