Ford Motor、Uber Technologies、Lyft、米都市交通担当官協議会(NACTO)は米国時間9月26日、SharedStreetsと協業することにより、市街地の道路の利用状況について理解を深めるとともに、道路をさらに安全かつスマートに効率化する方法を探っていくと発表した。
SharedStreetsは、地方自治体や民間企業に対し、公道の利用法や、特定の区域でそうした利用法が人々に及ぼす効果を正確にマッピングする各種ツールを提供している団体だ。最終目的は、交通事故を減らし、車の排気ガスと交通量という両方の観点から効率を高めることにある。
NACTO、Ford、Lyft、Uber、SharedStreetsの提携は、組織によって状況や目的が異なる。たとえば、SharedStreetsはFordとの提携で、路上空間の需要や有無をリアルタイムで示すのに利用できるユニバーサルなデータ標準の策定に取り組むと述べている。またUberにとって今回の提携には、運転速度に関する世界規模のデータセットに重点を置くことで、ドライバーがいつ、どこで速度を上げているかをより深く理解するという目的がある。Lyftもそうした目的に向け、データに関して協力していく。
Fordでプレジデント兼最高経営責任者(CEO)を務めるJim Hackett氏は、声明で次のように述べている。「これは企業と行政が協力して交通を見直すことのできる、またとない機会だ。SharedStreetsなどのプロジェクトを通じて協業することにより、われわれは車両、道路網、データを連携させて、モビリティの新たなロードマップを描ける。われわれは、ドライバーのストレスや大気汚染を低減させながら、すべての都市がスマートで、路上空間がアクティブに管理され、そのため効率と安全性が高まる未来に向けて取り組んでいく」
LyftとUberはSharedStreetsと協力し、乗客の乗降について匿名化した集約データを提供する。これにより都市計画立案者や交通当局は、配車サービスの乗車地点として多く利用されている場所を把握し、交通規制装置を調整して、それらの区域の混雑を緩和できる。
NACTOの会長を務めるJanette Sadik-Khan氏は「コード(データ)は21世紀の都市にとって新たなコンクリートであり、われわれは、データを共有し、より安全でより持続可能な道路を生み出すデジタルインフラを必要としている」とし、「SharedStreetsのプラットフォームは、都市と民間セクターに、このような未来を実現するための強力な新しいデータ共有ツールを提供する」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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