ポラール・エレクトロ・ジャパンは10月31日、手首でランニングパワー計測ができるマルチスポーツウォッチ「Polar Vantage V」を発表した。GPSスマートウォッチ「V800」の後継モデルの位置付けで、プロやスポーツを週2回以上続けているコアな層をターゲットにした製品だ。
高精度GPSを搭載し、心拍数を計測するトレーニングモードで最大40時間の連続利用が可能で、アイアンマンレースやウルトラマラソンといった長時間レースにも適している。
発売日は11月8日、オンラインストアを含む全国のポラール製品正規取扱店で販売を開始する。希望小売価格は6万9800円(税別)。胸ストラップ型心拍センサ「Polar H10」付きは7万5800円(税別)。
新たな機能として、世界初の手首での「ランニングパワー計測」、業界初となる2色LEDと複数センサを統合し、心拍数をより正確に計測する「Polar Precision Primeセンサー」、より詳細な身体への負荷を確認できる「トレーニング負荷 Pro」と回復状況を確認できる「リカバリー Pro」を搭載した。
ランニングパワー計測は、これまでも足に専用センサをつけて走力のワット数を示すランニングパワーを計測できたが、Vantage Vは本体のみでランニングパワーを計測できるのが特長。リアルタイムに走力が分かることで、より力の入るフォームを確認ができる。また、トレーニングを続けていけば、同じパワーでも心拍数が低くなっていることが分かり、トレーニング効果を確認できるとしている。
通常の光学式心拍計は緑のLEDを使っているが、新方式では、緑と赤色の2色のLEDを計9個使用している。緑は従来と同じ光学式センサで、新たに浅い赤色の波長を加えることで、より深い位置の毛細血管の計測も可能になる。
また、3D加速度センサと皮膚に接触する面には電極センサを4つ搭載。皮膚と光学式心拍センサの接触状況を把握でき、Vantage Vは手の動きで発生する誤差(モーション・アーティファクト)の補正をより正確にできる。この2色LED光学センサ、電極センサ、3D加速度センサという3つのセンサを融合させることにより、心拍数計測の精度を高めることに成功したという。
トレーニング負荷 Proとリカバリー Proは、短期的な分析だけでなく、過去のトレーニングと回復状況を比較し、長期的に見て、オーバートレーニングやケガの可能性、トレーニングのアドバイスなどをユーザーにフィードバックするという。
負荷を、筋肉の疲労度「筋肉負荷」と、心肺機能の疲労度「カーディオ負荷」、自身が感じる疲労度「自覚的負荷」の3種類に分類。筋肉負荷は、ランニングパワーや自転車のパワーメーターなどでパワー計測をした際に、負荷状況を数値化する。カーディオ負荷は、トレーニングで心拍数を計測し、その結果から負荷を数値化。自覚的負荷はトレーニング後に自分でトレーニングの疲労度を10段階評価することで得られる。
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