ソーシャルメディア大手のFacebookが米国時間10月30日、2018会計年度第3四半期の決算を発表した。売上高はアナリストの予想に届かなかったが、利益は予想を上回った。Facebookにとって重要な市場である北米のデイリーアクティブユーザー数は、実質的な横ばいにとどまった。
売上高は137億2700万ドルで、希薄化後の1株あたり利益は1.76ドルだった。
アナリストの予想では、売上高が137億8000万ドル、希薄化後の1株あたり利益が1.47ドルとされていた。
2018年9月のデイリーアクティブユーザー数(DAU)の平均は14億9000万人で、前年比9%の増加だった。9月30日時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は22億7000万人で、前年比10%の増加だった。
米国とカナダのDAUは1億8500万人で、前四半期から横ばい。欧州のDAUは前四半期の2億7900万人から2億7800万人に減少した。
米国とカナダのMAUは2億4200万人で、前四半期の2億4100万人から増加した。欧州のMAUは3億7600万人から3億7500万人に減少した。
前四半期、Facebookはこうした主要市場でユーザー数が伸び悩んでいることを明らかにし、その後株価が一時20%超下落していた。
Facebookは今回、「Facebook」「WhatsApp」「Instagram」「Messenger」を擁するサービスの幅広さを強調した。平均すると現在、月に26億人以上、1日に20億人以上が、同社のサービスを少なくとも1つは利用しているという。
第3四半期のモバイル広告売上高は、同四半期の広告売上高の約92%を占め、2017年第3四半期の約88%から割合が増えた。
最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は声明の中で、新たな収益機会を生み出す可能性がある機能とサービスについて強調した。
「当社のコミュニティーとビジネスは急成長を続けており、今や20億人以上が毎日、当社のサービスを少なくとも1つは利用している。われわれは、プライベートメッセージやストーリー向けに最高のサービスを構築しており、動画とコマースの分野にも非常に大きなチャンスが見込まれる」(Zuckerberg氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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