Walmartは、スマートフォンですべての決済ができる倉庫型店舗をテキサス州ダラスで実験する準備を進めている。
「Sam's Club Now」は、根本的にはWalmartの倉庫型店舗の装いの「Amazon Go」ストアのようなものになる。会員制スーパーであるSam's Clubのアプリ活用版で、会員はスマートフォンでショッピングリストを作り、店内を回り、商品を購入することができる。
会員は選んだ商品のバーコードをスマートフォンでスキャンしていき、店を出るときに店員にスマートフォンのコードをスキャンしてもらう。
「他に類を見ないものとなるだろう」と、SamsClub.comの最高経営責任者(CEO)であるJamie Iannone氏は米国時間10月29日にブログへの投稿で述べた。「Sam's Club Nowの新しいアプリを使えば、モバイルファーストのショッピングを体験できる」(同氏)。
スマートなショッピングリストでは、機械学習と会員の購買履歴を利用して商品が自動入力され、商品をスキャンするとリストが更新されるようになっている。
音声作動式のナビゲーション機能を使えば、探している商品がどこにあるかアプリに尋ねることができるので、特大サイズのマヨネーズを求めて店内をうろつかなくて済む。同社はこの機能を拡張し、ショッピングリストに基づいて、店内を回る最適ルートを地図で表示できるようにする計画だという。
拡張現実(AR)機能では、商品がどのように調達されたかといった付加情報が表示される。「このAR機能を使って、会員のデジタルカートを海賊船に変更することも検討している。ロケットでも良いかもしれない。いずれにせよ、今後に期待してほしい」とIannone氏は述べている。
ダラスにある同店舗は3万2000平方フィート(約2973平方メートル)あり、平均的なSam's Clubの店舗の4分の1の規模だが、新技術ベースの機能を備えたテスト店舗としての役割を担う。Amazonに後れを取らないための、Walmartのより一層の努力を反映している。その一環として、クリスマスのショッピングシーズン向けて、Walmart.comの翌々日配送プログラムに数百万にも及ぶ商品を追加する計画だ。
米CNETがSam's Clubに開店日を尋ねたところ、未定であり、その発表については同社ウェブページをチェックしてほしいとのことだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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