DJI、セキュリティ機能を強化した企業向けドローン「Mavic 2 Enterprise」を発表

Joshua Goldman (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 吉武稔夫 (ガリレオ)2018年10月30日 12時34分

 DJIはカメラ搭載ドローンで有名な企業だが、「Matrice 200」シリーズのような企業向けドローンも手がけている。こうした企業向けドローンは、捜索救援活動、橋梁や送電線の検査といった危険な仕事、それに農地の監視や土地の測量といった業務に利用されている。

提供:DJI
提供:DJI

 そのDJIが、「Mavic 2 Enterprise」と呼ばれる新しい企業向けドローンを発表した。このドローンは、人気の高いプロシューマー向けの「Mavic 2」が持つデザイン性、長距離データ伝送機能、自動飛行機能を備えるだけでなく、アクセサリ製品、パスワードによる内蔵ストレージ保護機能、その他のセキュリティ保護機能を搭載している。

 米国では、DJI Enterpriseの正規代理店から1999ドル(約22万5000円)で発売される予定だ。内蔵のカメラは12メガピクセルで、光学2倍ズームとデジタル3倍ズームでの撮影ができ、3軸メカニカルジンバルによって振動を抑制する。

 脱着可能なアクセサリは、3種類用意されている。2400ルーメンのスポットライト、最大3マイル(約4.8km)先から視認可能なビーコン、そして100デジベルのスピーカーだ。このスピーカーは、ユーザーがスマートフォンで作った独自の音声を10種類まで再生できるため、群衆の整理や、警察や救急隊の業務に役立つだろう。

 Mavic 2 Enterpriseでは、写真、動画、飛行記録といったデータを、一般消費者向けのドローンのように脱着可能なmicroSDに保存するのではなく、24Gバイトの内蔵ストレージに保存する。さらに、ストレージを含むドローン全体をパスワードで保護できるため、そのパスワードを知っている人しか、ドローンを飛ばしたりデータにアクセスしたりできない。GPSのタイムスタンプを記録できるため、写真や動画のデータを後から確実に追跡することも可能だ。

 その他のセキュリティ機能としては、ドローンの操縦に使用するモバイルデバイスとのデータの送受信を停止できる「ローカルデータモード」が用意されている。また、「DJI AirSense」アラートシステムも搭載されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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