Microsoftによる75億ドル規模のGitHub買収手続きが規制当局の承認を得て、正式に完了した。Microsoftが米国時間10月26日、発表した。
欧州連合(EU)の規制当局は19日、MicrosoftによるGitHub買収を承認した。
MicrosoftはGitHubを買収する計画を6月4日に発表した。その際、MicrosoftのコーポレートバイスプレジデントでXamarin創業者のNat Friedman氏がGitHubの最高経営責任者(CEO)に就任し、GitHubのCEOを務めてきたChris Wanstrath氏は買収条件の一環として、Microsoftのテクニカルフェローになることに同意したことが明らかにされていた。
MicrosoftがGitHubを傘下に置くことに対する開発者の反応はさまざまだ。Satya Nadella氏が2014年にMicrosoftのCEOに就任してから同社で起きている変化を理由に、MicrosoftがGitHubに快適な場所を提供すると信じている者もいる。その一方で、Microsoftを警戒し、Microsoftによる買収の完了後は別のプラットフォームに乗り換えることを検討していると述べる者もいる。
Microsoftの関係者によると、同社はGitHubの、特定のプラットフォームや言語に偏らない姿勢を維持するつもりだという。さらに、GitHubの買収を概ねLinkedInのときと同じように扱う意向だという(つまり、GitHubが概ねの独立性を維持して運営されることを意味する)。
Friedman氏は、MicrosoftがGitHub買収計画を発表したわずか数日後にRedditの「Ask Me Anything」(AMA)セッションに登場し、「われわれはGitHubをMicrosoftに変えるために買収したのではない。GitHubを買収したのは、われわれが開発者の重要性と、開発者コミュニティーにおけるGitHubの比類なき役割の価値を信じているからだ。われわれの目標は、GitHubをより優れたGitHubにするために力を貸すことであり、それ以外に何かあるとすれば、Microsoftをほんの少しでもGitHubに近づけていくことだ」と述べた。
2019会計年度第1四半期決算に関する10月24日の電話会議で、MicrosoftはGitHub買収の手続きが近々完了するとみており、買収の影響を2019会計年度第2四半期以降の予測に既に織り込み済みだと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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