AIが描いた肖像画、約4900万円で落札

Marrian Zhou (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2018年10月26日 12時56分

 米国時間10月25日に行われたオークションで、人工知能(AI)によって描かれた絵画が50万ドル近い値で落札された。

 The New York Times(NYT)によると、この絵画は「Edmond de Belamy, from La Famille de Belamy」というタイトルで、ニューヨークのChristie'sで手数料を含め43万2500ドル(約4900万円)で落札されたという。Christie'sはオークションでの落札予想価格を7000~1万ドル(約79万~112万円)としていた。落札者は電話で入札しており、匿名のままだという。

 NYTによると、この肖像画はフランスの芸術家グループObviousが作成したもので、オークションに出品される初のAIによる絵画としてChristie'sが販売を担当したという。落札額は、パブロ・ピカソのリノリウム版画「Buste de femme d'apres Cranach le Jeune」と同じ金額だ。オークションでは、アンディ・ウォーホルのスクリーンプリントシリーズ「Myths」も78万500ドル(約8800万円)で落札された。

提供:Timothy A. Clary/Getty Images
Obviousの共同創業者Pierre Fautrel氏と「Edmond de Belamy, from La Famille de Belamy」
提供:Timothy A. Clary/Getty Images

 米CNNによると、Obviousが利用した「Generative Adversarial Network」(GAN:敵対的生成ネットワーク)アルゴリズムは数年前からアーティストらに使われているとして、同グループによる手法を批判する人もいたという。機械学習を利用することで知られているアーティストのMario Klingemann氏はNYTに対し、Edmond de Belamyの肖像画は「点を結ぶだけの子どものお絵描き」のようなものだと述べた。

 Obviousは次のように述べている。「われわれはAIコミュニティーに感謝したい。特に謝意を表したいのは、この新しい技術の利用を開拓してきた人たちだ。そうした人たちの中には、GANアルゴリズムの発案者で、Famille de Belamyシリーズの名前に着想を与えてくれたIan Goodfellow氏や、われわれに大きな影響を与えているアーティストのRobbie Barrat氏などがいる。心が躍るような瞬間だ。われわれの願いは、今回の落札が注目されたことにより、われわれの先駆者や仲間が生み出してきた素晴らしい作品に関心が集まるようになることだ」

 Barrat氏は以前、GANを利用して一風変わったヌードの肖像画を描いた。同氏はこのAIプログラムについて、主に人を「腱や手足が無作為に伸びている肉体の塊」として描いただけだと述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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