キャンペーンなどで仮想通貨を“配布”できるカード型コールドウォレット「Wodca」

 クリプトエージェントは10月24日、ビットコインやイーサリアムなどのトークンを配布できるプラスチックカード型コールドウォレット「Wodca(ウォッカ)」の提供を、11月より開始すると発表した。

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 Wodcaは、仮想通貨などのトークンをインセンティブやキャンペーンなどでシェア・配布できるウォレットカード。カードには固有の「ID」が振り分けられ、サービス認証のための「Access Code」、トークンの口座にあたる「Wallet Address」、外部のウォレットなどにトークンを送信するために必要な「Private Key」がスクラッチ加工されて記載されている。

 カードの所有者は、IDとAccess Codeをもとに専用ウェブサイトでアクティベーションすることで、インセンティブとして設定されているビットコインなどのトークンがカードに記載されているWallet Addressに送信される。また、配布後も継続的なトークンの送信が可能なほか、メールアドレスとウォレットを紐付けることで、ウォレットアドレスを使わずにトークンを送信することも可能だ。

 ウォレットの仕組み上、カード自体に仮想通貨などのトークンが入っているわけではなく、カードに記載されたウォレットアドレスからトークンにアクセスできる。また、プライベートキーは、ウォレットの生成過程などを含め、サーバやWodcaシステムにはデータを保存しておらず、カード以外には記載されていない完全なコールドウォレットとして提供するという。

 ただし、プライベートキーは十分に管理する必要があるため、カードを持ち歩くというよりは、アクティベーションした後、安全な場所に保管しておくのがベターに思える。同社によれば、セキュリティは随時アップデートし、管理に関するソリューションも今後提供するとしている。

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「Wodca」の裏面

 クリプトエージェント代表取締役の吉羽一高氏によると、Wodcaは、QUOカードの代替利用がイメージしやすいという。ゲームやイベント、飲食店など、キャンペーンや来場時のインセンティブとして配布し、ユーザーと直接つながり、継続的にコミュニケーションできるツールになるとしている。

 また、仮想通貨は社会認知度に比べ、実際に持っている人が圧倒的に少なく、キャンペーンのインセンティブとしては強い引きになると吉羽氏は指摘。“配布”を実現することで、仮想通貨に触れてもらう機会を増やしたいと語る。さらに、海外展開も想定しており、ICOなどのトークン配布に利用(ERC-20トークンに対応)したいという相談もすでに来ているという。

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