JR東日本、モバイル決済「O:der」に数億円を出資--駅ナカの混雑緩和へ

 JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCであるJR東日本スタートアップは10月22日、モバイル決済システム「O:der」を提供するShowcase Gigと資本業務提携したことを発表した。出資額は非公開だが、数億円規模とみられる。両社で駅ナカ施設の混雑緩和やキャッシュレス化を目指す。

左から、Showcase Gig 取締役CFOの中山亮氏、JR東日本スタートアップ 代表取締役社長の柴田裕氏、Showcase Gig 代表取締役の新田剛史氏、JR東日本スタートアップ 営業推進部の阿久津智紀氏
左から、Showcase Gig 取締役CFOの中山亮氏、JR東日本スタートアップ 代表取締役社長の柴田裕氏、Showcase Gig 代表取締役の新田剛史氏、JR東日本スタートアップ 営業推進部の阿久津智紀氏

 同社によると、駅ナカなどJR東日本グループの商業施設には、多くの飲食店や小売店があり、いかに利用者の待ち時間を減らし、スムーズにサービスを提供できるかが大きな課題になっているという。

 一方のShowcase Gigは、スマートフォンで事前注文・決済ができるO:derを展開。利用者が券売機や店頭で並ぶことなく、キャッシュレスで商品を受けとれるほか、店舗側ではオペレーション軽減による店舗省人化を可能にしている。

モバイル決済システム「O:der」
モバイル決済システム「O:der」

 同サービスが数多くの施設での導入実績があることを踏まえ、今回の資本業務提携に至ったという。今後は、首都圏における駅ナカ施設でのO:derの試験導入や、タッチパネルによって事前注文・決済ができるSuicaなど、交通系電子マネー対応の店舗省人化ハードウェアの共同開発を進めるとしている。

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