定番ツールのアップデートでは、「Photoshop CC」にてAIプラットフォーム「Adobe Sensei」を用いた修正機能「コンテンツに応じる」が強化され、より自然な塗りつぶしが可能となった。塗りに使用する元画像の参照範囲を選択できるため、不用意な箇所を引用して塗りつぶすということもない。また、写真に写ったテキストから「Adobe Fonts」内の類似したフォントを検索できる「マッチフォント」が日本語にも対応した。
デスクトップアプリの「Lightroom Classic」では、深度情報を使ったレタッチが可能となった。デュアルカメラを持つiPhoneなどで撮影した写真には深度情報が付加されており、深度を使った高精度のマスキングが可能。エフェクト、ボケ量、色の調整もできる。また、パノラマ撮影のワンステップ合成や、カメラを接続し、撮影した写真をそのまま取り込めるテザリング機能の対応機種の増加、高速化を実現。そのほか、クラウドベースの「Lightroom CC」では顔認識によるグルーピングに対応した。
「Illustrator CC」では、フリーグラデーションに対応し、四隅のポイントを移動させたり色を調整するだけで自由にグラデーションが作成できる。また、オブジェクトを一括選択しての調整が可能となり、例えばロゴの一部を変更した場合、ロゴを含むすべてのファイル変更がまとめて処理できる。作品のみを表示するプレゼンテーションモードも加わった。
動画編集ツール「Premiere Pro CC」では、新しいコントロールパネルを搭載し、色相や輝度、カラー調整がしやすくなった。さらに今後導入される予定の機能として、Photoshopの人気機能の1つであり、特定の部分を消してしまう機能「コンテンツに応じる」がPremiereにも導入されると発表した。これは、Adobe Senseiを活用したもので、デモでは砂漠を走る馬の動画から馬を消してみせた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果