配車サービス大手のUberが米国時間10月2日、カリフォルニア州サンタモニカでスクーターのサービスを提供開始した。利用者は市内でUberのアプリを使って車を呼ぶか、電動自転車やスクーターをレンタルするかを選択できるようになった。だが同社は、これはほんの始まりに過ぎないと述べている。
同社のスクータープロダクト担当ディレクターのRhea Dookeran氏は 「当社は、自動車を所有するものではなく、スマートフォンで呼び出すものに変えようと取り組んでいる。そのなかで、利用者が自動車に乗り込んで移動するあらゆる場面を想定し、その場面でどのようなスマートかつ便利な代替手段を提供できるかを考えている」
Uberの自転車およびスクーターのレンタルサービスは「JUMP」ブランドで展開される。Uberは4月に、ドックを必要としないレンタル自転車サービスのJUMPを買収していた。
Uberではこのスクーターレンタルサービスを、今後数カ月のうちに米国のほかの都市でも開始したいと考えている。
サンタモニカは8月末に、同市のシェアードモビリティの試験プログラムに参加する企業4社にBird、JUMP、Lime、Lyftを選んだ。BirdとLimeはすでに同市で電動スクーターのサービスを提供しており、Lyftも9月に提供開始した。
JUMPのスクーターレンタルサービスは、基本料金が1回1ドル(約114円)で、最初の5分を過ぎると1分あたり15セント(約17円)の料金が発生する。この料金設定はLyft、Bird、Limeなどの類似サービスとほぼ同じだ。とはいえ、Uberではサービスの差別化を図る試みとして、スクーターの事前予約を可能にしている。具体的には、アプリを起動して近くのスクーターを見つけたら、まずは1ドルを払って予約してから、スクーターが止められている場所まで歩いていくという使い方ができる。この方法なら、スクーターが事前に確保されているので、安心して駐車先に向かうことができる。
また、Uberでは別のスクーターへの予約変更も可能だ。
Uberは自らスクーターサービスを展開する一方で、Limeとの提携も進めている。Uberは7月、Limeの3億3500万ドル(当時のレートで約370億円)の資金調達ラウンドへの参加と、自社のアプリを通じてLimeのスクーターを提供する計画を発表した。広報担当者によると、2018年内にLimeのUberアプリへの統合を実施する計画だという。
JUMPブランドでのスクーターレンタルサービスの開始に伴い、Uberは10月6日にかけて、サンタモニカで無料での試用サービスを実施するとのことだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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