KDDIと沖縄セルラー電話は9月26日、KDDIのモバイル通信ネットワークと、子会社のソラコムのIoT通信プラットフォーム「SORACOM」を融合したIoT向け回線サービス「SORACOM Air for セルラー」において、3GPP標準規格のLTE-M(Cat.M1)に対応した「SORACOM Air for セルラー plan-KM1」の提供を開始したと発表した。
専用のSIMとして提供され、基本料金は1カ月単位、またデータ通信料も1KB単位とするなど、LPWAに特化したシンプルかつ安価な料金体系を採用した。事務手数料は1500円/SIM(送料込み)。基本料金はSIMの使用中・休止中の場合は1〜100回線で100円/月、101回線〜は90円/月。SIMの準備完了・利用開始待ちの場合は無料。SMSや音声には対応していない。データ通信料は0.5円/KB。
LTE-M(Cat.M1)は、4G LTEネットワークエリアで展開される省電力かつ広域なエリアカバレッジを特徴とする3GPPリリース13に基づくLTE標準規格。低消費電力技術eDRX(extended Discontinuous Reception)とPSM(Power Saving Mode)、広域なエリアカバレッジを可能とするカバレッジ拡張技術(Coverage Enhancement)が特徴となる。
両社によると、既存のLTEと比べて消費電力が低く、電池での駆動が可能になることで、ガスや水道などのスマートメーター、物流やウェアラブルなど、多種多様な分野でIoTを活用できるようになると見込んでいる。また、KDDIの4G LTEネットワークを利用することで、安定した通信が期待でき、ゲートウェイ(親機)を設置することなく幅広いエリアにおいて運用が可能になるとしている。
SORACOM Air for セルラー plan-KM1は、LTE-Mのサービスエリアにおいて1回線からすぐにLTE-Mの通信が可能。IoT通信プラットフォームのSORACOMに接続することで、ソラコムが提供する回線管理、デバイス管理、クラウド連携、閉域網接続などのセキュリティ強化や遠隔操作など、IoTシステム構築・運用で必要となるさまざまな機能が利用できるという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス