ストックフォト「PIXTA」、機械学習向けの画像納品サービス--素材3500万点から選定

 ピクスタは9月7日、同社が運営する写真・イラスト・動画・音楽素材のマーケットプレイス「PIXTA」において、企業向けに機械学習用の画像データ提供サービスを開始したと発表した。

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業務フロー

 これは、国内素材を中心とした3500万点以上の画像データを、機械学習用に提供するというもの。企業ごとに、条件に合った画像(風景・人物・モノなど)、被写体の年齢や人数など画像に付随する情報、枚数を検索代行の上、納品する。これにより、顔認証によるデジタルサイネージ広告の最適化や車の自動ブレーキの精度向上、スマートフォンのセキュリティロック、写真のサジェスト機能によるIT活用促進などの課題解決が実現できるとしている。

 同社によると、ビジネスでのAI活用が増えており、特に画像認識・解析においては、機械学習の性能を向上するために何万もの学習データが必要になるという。しかし、自社で画像データを大量に用意するには膨大なコストが発生してしまう。また、機械学習の活用は、大企業を中心に研究費を投じるものだったが、IT技術の発達により、中小企業でもITエンジニアが在籍し、必要な画像データさえ揃っていれば活用できる状況にあるという。

 PIXTAへの画像データ提供についての問い合わせも、これまで1年に1件ペースだったところから、3カ月に1件のペースで増えてきており、学習用画像データ提供の需要は今後も増えていくと予想されることから、同サービスを開始するにいたったという。

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