スポーツ専門の映像配信サービス「DAZN」が、日本でのサービス開始から2周年を迎えた。年間1万以上の試合を配信し、Jリーグやプロ野球といった、人気コンテンツをそろえる。9月6日に開かれた記者会見で、パフォーム・ジャパン・グループディレクターのマーティン・ジョーンズ氏は「日本でのビジネスは順調に成長した」とこの2年を振り返った。
DAZNは、2月にプロ野球セ・リーグ5球団、パ・リーグ6球団の計11球団のオープン戦の一部と公式戦主催全試合とUEFAチャンピオンズリーグなどの配信を発表。コンテンツ拡充を強力に推し進めた。10月には、村田諒太選手対ロブ・ブラント選手による、WBA世界ミドル級タイトルマッチの独占ライブ中継も実施。ジョーンズ氏は「村田選手が出場するタイトルマッチを中継できるのはとても光栄なこと。野球だけではなく、いろいろなコンテンツを提供し、かつ価格も月額1750円と手頃。DAZNはスポーツジャンルにおいて革命を起こしている」と、DAZNの現状について話した。
同日には、新たな取り組みとして、音楽配信サービスを手がけるSpotifyとの協業を発表。「DAZN x Spotify Premium キャンペーン」を実施する。これは、DAZNとSpotifyのプレミアムプランである「Spotify Premium」を合わせて、月額税別1750円で視聴できるというもの。申し込み対象期間は10月22日までで、最大12カ月間利用できる。
新パートナーとして紹介された、スポティファイジャパン 代表取締役社長の玉木一郎氏は「Spotifyユーザーに、音楽の聴き方を聞いてみると、通勤中はもちろん、バスタイム、就寝前と音楽が日々のライフスタイルの中に深く浸透していることがわかる。これはスポーツを観戦するDAZNにとっても同じこと。SpotifyとDAZNは切っても切り離せないパートナーになる」とコメントした。
ジョーンズ氏はこの2年間の成果として「素晴らしいと感じているのは、ユーザーのスポーツに対する視聴スタイルを変えていること。マルチデバイスで見ている人は35%、複数のスポーツ視聴を楽しんでいる人は38%という結果が出ており、サッカー好きの人がほかのスポーツも見るなど、スポーツファンを増やしている」と話す。
加えて「ユーザーの声を定期的にリサーチして、市場に合った機能やサービスを導入している。過去12カ月でも新しい機能として『データセーブ機能』や『リマインダー機能』をスタートした。さらに『ダウンロード機能』も今後数カ月で日本に導入する予定」と今後の展開を明かした。
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