「Vespa(ベスパ)」ブランドのスクーターを手がけるPiaggio Groupは、同ブランド初の電動スクーター「Vespa Elettrica」を欧州で10月に発売すると発表した。
モーターの力で走行するため、エンジンで走るオートバイと違って騒音が極めて小さい。モーター出力は連続使用で2kW、最大で4kW、トルクは200Nm以上あり、排気量50cc弱の原付バイクを上回る性能が出せるという。しかも、加速性能はエンジンより高い。
「RIDING MODE(走行モード)」は、ハンドルのボタンで「ECO(エコ)」または「Power(パワー)」のいずれかが選べる。ECOはモーター出力を抑えて長距離走るためのモードで、最高速度は時速30kmに制限され、加速も緩やかになる。Powerモードは、モーターの能力を最大限引き出した走行が可能。また、駐車する際などに取り回しをしやすくするため、後退用の「Reverse(リバース)」モードも用意されている。
電源はリチウムイオンバッテリ。ストップとスタートが繰り返される都市部の走行パターンを想定し、フル充電で最大100kmの走行が可能としている。充電には、一般的なコンセントや充電ステーションが使える。フル充電には4時間かかる。
モーターとバッテリパックは、特別なメンテナンスなしで使い続けられる。充電を1000回繰り返しても、性能は十分保てるそうだ。都市部の移動に使う場合、走行距離は5万kmから7万kmに相当し、約10年乗れる計算という。
Vespa Elettricaの購入申し込みは、専用ウェブサイトで10月から受け付ける予定。10月終わりより段階的に出荷を開始する。11月に販売を本格化させ、2019年の早い時期より北米とアジアでも販売する計画。
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