中国の配車サービス企業Didi Chuxing(滴滴出行)は現地時間8月26日、女性の乗客が殺害された事件を受け、ライドシェアサービスを一時停止し、2人の幹部を解雇したと述べたという。
20歳の被害者は24日、中国東部の浙江省温州市でDidiの「Hitch」サービスを利用し、暴行を受けて首を刺されたと、警察が26日に明らかにしたとされる。報道によると、ドライバーは26日に逮捕されたという。
Didiは26日の声明で、HitchのゼネラルマネージャーであるHuang Jieli氏と、同社の顧客サービス担当バイスプレジデントを務めるHuang Jinhong氏を解雇したと述べたと報じられている。
Reutersによると、27歳のドライバーに犯罪歴はなかったが、23日には、このドライバーが別の女性客を遠くまで乗車させた後に、その後をつけていたとして、苦情が寄せられていたとDidiは述べたという。
同社は声明で、「今回の事件は、当社の顧客サービスプロセスの多くの不備を示すものだ。特に、前の乗客の苦情に迅速に対応できず、警察との情報共有で不手際があり、柔軟性に欠けていた」と述べたとReutersは報じている。
Didiをめぐっては、5月にも女性の乗客が殺害され、同社はイメージの回復に努めていた。5月に21歳の乗客を殺害したドライバーは、自身の父親のアカウントに不正にアクセスした可能性があるとされていた。この事件を受けて、Didiは同社プラットフォームを刷新したと報じられていた。
Didi Chuxingは、中国で最も人気の高い配車アプリで、これまでにUberの中国事業を買収している。4月には、メキシコにも進出した。
米CNETはDidiにコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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