JOLED、パナソニック プロダクションエンジニアリング、SCREENファインテックソリューションズの3社は8月23日、テレビ向けを想定した、印刷方式による大型有機ELディスプレイ製造のための印刷設備の開発、製造、販売、サービスに関する、業務提携契約を締結したと発表した。
JOLEDは、大型テレビ向け有機ELディスプレイ製造を目指すメーカー等に向けて、印刷方式の製造技術を提供する「技術ライセンス」を推進。その中で、顧客向けの印刷設備の開発、製造、販売、サービスにおいて、3社は共同でビジネスを展開していくという。
有機ELディスプレイの製造方法の1つである印刷方式は、有機EL材料を印刷により塗布、形成する技術で、既存の「蒸着方式」に比べて生産工程がシンプルであるため、特に大型ディスプレイの製造において、材料利用効率や設備投資の面で大きなメリットがあると期待されている。現在、JOLEDではパイロットラインで製造する21.6型4K有機ELディスプレイを、医療用モニタやハイエンドモニタ向けに出荷している。
あわせてJOLEDは、印刷方式有機ELディスプレイ量産に向け、デンソー、豊田通商、SCREENファインテックソリューションを引受先とする第三者割当増資により、総額470億円の資金調達を実施したことも発表した。
JOLEDの有機ELディスプレイは、ジャパンディスプレイとの協力関係のもと、石川県能美市のJOLED能美事業所にて2020年より量産する計画だ。
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