パラレルス、macOS Mojave対応の「Parallels Desktop 14 for Mac」

 パラレルスは8月23日、macOS Mojaveに対応した「Parallels Desktop 14 for Mac」を発売したと発表した。

キャプション

 Parallels Desktop 14 for Macは、macOS Mojaveのダークモードをサポートしており、Windowsファイルで表示させたクイックルックでは、クイックアクションが表示されるようになった。現在開発段階にあるMojaveの追加機能は、Mojaveが正式にリリースされた後のテストを経て、導入の予定。

キャプション

 また、仮想マシンのストレージ容量を大幅に節約し、起動時間の短縮やグラフィック パフォーマンスの改良などに加え、Windowsおよび、Mac向け「Parallels Toolbox」の最新バージョンを搭載している。

 通常、仮想マシンのファイルサイズは大きく、約15〜100Gバイト以上の容量が必要だが、新たなストレージの最適化に取り組んだ結果、大幅なディスク領域の節約が可能になった。例えば、新しくスナップショットを作成する場合、ディスク領域は約15%低く抑えられるという。

 Microsoft Inkを使用して、MacでWindows版Microsoft Officeのドキュメントが編集に対応。この編集機能では、Microsoft PowerPoint、Microsoft Edge、CorelDRAW、Fresh Paint、Leonardo、openCanvasおよび、Windows版Adobe Photoshopなどのアプリケーションで筆圧感知機能もサポートしている。

 Touch Barの設定対応アプリケーションとしては、Microsoft VisioとOneNote、SketchUp、AutoCAD、Revit、Quicken、QuickBooks、Visual Studioを追加。

 Touch Barセットでは、WindowsアプリケーションのOffice 2016(Microsoft Word、Excel、PowerPoint、Outlook)、Windows スタートメニューおよび、デスクトップ(Cortana、タスクビュー、タスクバーの固定要素)、エクスプローラー(ファイルを開く、名前を付けて保存の設定)、ArcGISとウェブブラウザー(Internet Explorer、Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefox、Opera、Vivaldi)が設定されている。

 なお、Touch Barウィザードでは、数千のWindows アプリケーション用にTouch Barをカスタマイズでき、設定したアプリケーションを使う際には、ファンクションキーのショートカットとして操作可能。さらに、Touch Bar XML オーサリングを併用すると、Touch Barで任意のWindowsアプリケーションを割り当てられる。

 OpenGLのサポート向上により、グラフィック面も強化され、SketchUp 2017/2018、CTVox、DIALux、OriginLabの使用においては、大幅に改善されているという。さらに、すべての表示モードが、スピードとメモリ消費の点で改善。これは、特に5Kなどの高解像度外部ディスプレイの複数使用時に効果を発揮する。

 未使用の仮想ビデオメモリが、効率良くMacのシステムメモリに戻されるようにもなったほか、ビデオ会議でのフレームレートが向上し、4Kまでの解像度を持つカメラで共有カメラテクノロジを利用可能。

 このほか、Intel Cannon LakeプロセッサのAVX-512命令セットサポートにより、iMac Proで最大200%のパフォーマンス向上(オーディオとビデオのエンコーディング、AI、3D モデリング、暗号化技術他、複雑な数値計算による負荷)。アプリケーション起動時間が最大80%短縮。起動時間を最大10%短縮。APFSパーティションでサスペンド操作時間を最大30%短縮。共有カメラでフレーム数/秒が最大130%向上。Coherenceビューモードでフレーム数/秒が最大17%向上など、パフォーマンスが向上している。

 Parallels Desktop 14 for Macの標準価格は、1万800円(税込、永続ライセンス)。年間サブスクリプションでの標準価格は、8500円(税込、Apple Storeと同社オンラインストア)になる。

 Parallels Desktop for Mac Pro EditionとBusiness Editionの新規購入価格は、それぞれ年間1万800円(税込)。Parallels Desktop 12と13の永続ライセンスの所有者は、5300円(税込、永続ライセンス、同社オンラインストアのみ)でParallels Desktop 14にアップデート可能。また、1回限りParallels Desktop for Mac Pro Editionへ年間5300 円(税込)でアップデートもできる。その場合のサブスクリプション更新は、年間5300 円(税込)で継続利用可能。

キャプション
キャプション
キャプション
キャプション

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]