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マイクロソフトがロシアのハッカー阻止--米中間選挙への干渉懸念

Liam Tung (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2018年08月22日 11時41分
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 Microsoftが裁判所命令に基づき6件のインターネットドメインを取り押さえた。悪名高い「Fancy Bear」のハッカーが11月の米中間選挙に先駆け、米国の政治家とシンクタンクを標的とし、偽のウェブサイトを構築しようとしていたと述べている。

 ドメインを取り押さえるとともに、Microsoftは新しいセキュリティサービス「Microsoft AccountGuard」を立ち上げたことを明らかにした。このサービスには、「Office 365」「Outlook.com」「Hotmail」などのアカウントに対する脅威の検出と通知機能などが含まれる。Office 365を利用する米国の連邦や州、地方の候補者が無料で利用できる。

 Microsoftは、ユーザーの企業電子メールアドレスや個人用アカウントを狙った新しい脅威を検出した場合、直接組織に通知する。また、通常大企業や政府顧客向けに提供しているセキュリティ機能への早期アクセスを提供する。

 Microsoftが取り押さえたドメインは、6人の共和党上院議員が率いるInternational Republican Institute(共和党国際研究所)、保守系のシンクタンクであるThe Hudson Institute(ハドソン研究所)、米国上院のADFS(Active Directory Federation Services)電子メールサービス、Microsoftの「Office 365」と「OneDrive」サービスなどを模倣したとみられるものだ。これらの偽サイトを作ったのは、ロシア軍と関係があるとみられているFancy BearのハッカーだとMicrosoftは述べている。

 米国の諜報機関は、Fancy Bearが2016年に民主党全国委員会のコンピュータをハッキングし、WikiLeaksを通じて機密扱いの電子メールをリークしたとしている。これにより、Donald Trump氏に有利になり、対抗馬だったHillary Clinton氏にダメージを与えるように大統領選に影響を及ぼしたという。このハッキングは、クリントン陣営に対して展開したスピアフィッシング攻撃の後に起こった。

 Microsoftのプレジデント兼最高法務責任者であるBrad Smith氏は、「攻撃者はできるだけ本物そっくりに見えるようにしようとし、標的となった被害者が電子メールを受け取ったり訪問するかもしれないサイトのように見えるウェブサイトとURLを構築した。先週の裁判所命令に関係していたサイトはこの説明に当てはまる」と述べている。

 Microsoftは、中間選挙までに、米国の両政党と関連のある広範なグループにセキュリティ脅威を与えようとする行為を懸念していると同氏は述べた。

 しかし同氏は、Microsoftはこうしたドメインが成功した攻撃に利用された証拠を確認しておらず、最終的な標的についても証拠がないと述べた。

 ドメインの停止は、MicrosoftのDigital Crimes Unitが主導した。同部門はこれまでにもFancy Bearに関連する複数の偽ウェブサイトを停止してきた。Fancy Bearは「Strontium」または「APT28」としても知られている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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