「Magic Leap One」試用レビュー(後編)ARでゲームや恐竜を体験、そして結論へ - (page 2)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2018年08月20日 07時30分
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部屋をマッピング

  • 「メッシュ化」と呼ばれる機能も試した。メッシュ化とは、壁や家具などの空間をグリッドにマッピングするプロセスのことだ。Magic Leap Oneはグリッドを認識して、そこにバーチャルな物体を投影する。
  • これは、筆者が最も感銘を受けたデモかもしれない。ヘッドセットでこれほど滑らかなウォークスルー技術を見たことはない。
  • このソフトウェアでは、まだメッシュ化が完了していない各地点まで歩くよう求められた。筆者はワイヤフレームで部屋を描く作業を開始した。数カ所を歩き回った後でようやく、部屋のマッピングが完了したようだ。
  • Magic Leap Oneはマップを記憶して、各地点のデータをクラウドに保存する。さらに、Abovitz氏によると、今後継続的にマップを改善していくという。友人などが訪れたときは、そのマップを共有して、装着しているハードウェアを瞬時にその環境に合わせて調整できるようになる。
  • ただし、MicrosoftのHoloLensもこの機能を備える。
  • バーチャルなゴムボールを投げてみると、現実世界と同じように壁や床に当たって跳ね返り、米CNETの撮影班の方に転がった。ボールは彼らを通り抜けて転がっていった。それによって、Magic Leap Oneでは、筆者のいる空間を認識する機能に限界があることが分かった。

3Dアートツール「Create」

  • Magic Leapは同ヘッドセットについて、開発者だけでなく、クリエーターの関心も引こうとしている。アートツールであるCreateは、Googleの「Tilt Brush」や「Oculus Medium」といったバーチャルアートアプリに対するMagic Leapの返答だ。
  • 筆者はコントローラを使って空中の3D空間に落書きをした。
  • さらに、小さなティラノサウルスや輝く甲冑を着た騎士たち、ウミガメ、クラゲなど、いくつかの3Dオブジェクトを部屋の中に置いてみた。それらのオブジェクトは相互作用する。騎士はウミガメに乗ることができるし、ティラノサウルスは床に落ちると、ゆっくり立ち上がって歩き始める。筆者はサンゴ礁の塊を椅子やオットマン、床の一部分に描いた。楽しいとは思うが、Tilt Brushのようなアプリほど洗練されていないように感じる。本格的なアートツールというよりもおもちゃのような感じがした。

窓の向こうの恐竜

 最後に、筆者はAbovitz氏のオフィスに再び招かれた。筆者がMagic Leapを訪ねた前日に同氏が思いついたらしいものを見るためだ。Abovitz氏からMagic Leap Oneを手渡されたので、装着した。オフィスの角にある大きな窓から、外の廊下を見るように促された。ティラノサウルスのような恐竜が真っ直ぐ立っていた。この恐竜は風船、またはさまざまな色をしたパステルカラーのキャンディーで作られているかのように見えた。遠くから見ると、巨大で背が高く、うまく配置され、いくらかリアルに見える。遠くから見る分には、この錯覚は本当に素晴らしい。

 これこそ、Abovitz氏が筆者に見せようとしていたことである。Magic Leap Oneの視野は限られているが、3Dの円錐形の視野はかなり後方まで伸びており、大きなスケールの効果を可能にする、というのが同氏の主張だ。Abovitz氏は外の廊下まで出て行き、比較のために、恐竜の横に立った。恐竜の後ろも歩いた。自分の姿が見えるか、と同氏は筆者に尋ねた。

 筆者には、Abovitz氏が見えた(靴が見えていたからだ)。さらに、明るく輝く恐竜を通して、同氏の姿のところどころもかすかに確認できる。だが、どこを見るべきかが分かっていなかったら、同氏の姿は全く分からなかったずだ。

 この錯覚を見て、筆者は昔ながらのマジックやステージトリックの「ペッパーズ・ゴースト」を思い出した。ペッパーズ・ゴーストでは、板ガラスと特殊な照明技術を使って、虚像の幽霊を出現させる。今回見たのは、それを全てMagic Leap Oneが手がけたバージョン、というわけだ。Disneyによる「ホーンテッドマンション」アトラクションの未来版のデモを見ているようだった。ひょっとしたら、それは将来実現するかもしれない。

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