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「Magic Leap One」試用レビュー(前編)ARゆえの難しさ、全ては次の一手に - (page 2)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2018年08月17日 07時30分
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Magic Leap Oneの第一印象:高解像度の幻想的な映像、狭い視野

 まず、残念な点から書いておこう。Magic Leap Oneヘッドセットを通して見た映像を撮影する手段はなかった。Magic Leapから米CNETの動画コンテンツ用の素材は提供されたが、ヘッドセットのディスプレイで見る実際の映像より見劣りがする。Magic Leapによると、Magic Leap Oneはゴーグルに組み込まれた小さいレンズチップによって実現される、独自の明視野技術を使って画像を投影するのだという。このチップディスプレイは、Magic Leapフロリダ本社の階下で製造されている。以前は、Motorolaの工場だった場所だ。

Magic Leap One
提供:Sarah Tew/CNET

 ヘッドセットを装着した感じはMicrosoftのHoloLensと大差ないが、HoloLensより明るく鮮明で、グラフィックスも上回っている。Magic Leap Oneのビジュアル体験は、数年前に試したAvegantの網膜投影型ヘッドギアを思い出させる。画像が驚くほど明るく、鮮やかだった。

 「幻想的」という言葉が何度も筆者の頭に浮かんでくる。画像はいつも、ふわふわ浮いて表示され、印象的な奥行き感を生み出しているが、テレビゲームのようで現実感がない。粒子や煙のような半透明の効果が最もよく表現される。筆者がMagic Leap Oneを試したのは、やや柔らかな感じのリビングルーム照明が使われている部屋で、天井が高く、テーブルなどの家具があって壁には絵が飾られていた。それより明るいAbovitz氏のオフィスも使ったが、ヘッドセットを装着してほかの場所を歩き回る機会はなかった。

 そうした環境で、空中に浮かんでふわふわ泳ぐウミガメのような物体は、かわいらしいリアルさがあった。一番いいのは小さい物体だ。大きくなるほど、Magic Leap Oneの最も大きな欠点が目についてしまう。ディスプレイの視野が狭いため、室内にあるものが全部は収まりきらないという点だ。

figure_3
提供:Magic Leap

 VRのヘッドセットも、視野は申し分ないとは言いがたい。スキューバダイビングのマスクのようだ。だが、マスクの外にあるものは何も見えないという前提があることで、VR世界の錯覚が成り立っている。

 これがARヘッドセットとなると、話は違ってくる。見える範囲が、周囲の現実世界ほど広くないからだ。MicrosoftのHoloLensは、目の前の小さな窓を通して幻想的なものを見ているような気になる。Magic Leap Oneも、同じような宿命からは逃れられなかった。仮想のクルマに近づくと、視野の限界に達したとたんに周辺部が見えなくなってしまう。Magic Leap Oneの方がHoloLensより視野はいくぶん広く、Abovitz氏はすかさず、視界というより「円錐形」の視野なのだと説明している。仮想の物体を50フィート(約15m)離して置けば、廊下をふさぐくらい大きく見えるという。だが、室内にある仮想物体を完全に見渡せないというのは、重大な欠点だ。筆者もときどき、視野から消えたものを見失い、仮想の物体がどこにいってしまったのか、どっちを向けばいいのか、音を頼りにすることがあった。

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