Magic Leap Oneは3つのコンポーネントで構成されている。ヘッドセット「Lightwear」、それに接続する円形のクリップ式小型PC「Lightpack」、片手で使えるワイヤレスコントローラだ。
LightpackはNVIDIAのプロセッサ「Tegra X2」を搭載し、8GバイトのRAM、128Gバイトのストレージ、音量調節機能を備える。筆者はこれをズボンのポケットにクリップで留め、留め金がぴったりとはまるまで押し込んだ。それ以外の部分はズボンの外側にある。
Lightpackをポケットにはさむのではなく、体にぶら下げたいという場合のために、ショルダーストラップが付属している。身に着けているのを忘れることはないが、邪魔になるほど大きいわけでもない。それより気になったのは、Lightpackとヘッドセットをつなぐケーブルが首の後ろに垂れ下がることだ。
装着したヘッドセットはそれほど巨大には見えないが、写真で見たとおり、直に目にしても奇妙な感じがした。スチームパンクのようにも、SFに出てくるゴーグルのようにも、はたまた「Snapchat Spectacles」のようにも見え、そこにバイオメカニクスのコスチュームっぽさが加わっている。伸縮性のあるヘッドバンドは思った以上にしっくり頭になじんだが、ゴーグルを合わせようとすると、後頭部の高い位置にすわるため、鼻に少々負担がかかる。いずれにしても、不快感はないのだが。
コントローラは、おなじみのタイプだ。「Oculus Go」やサムスンの「Gear VR」のコントローラとよく似ており、トリガーと、上部には円形のトラックパッドが付いていて、片手で操作できる。Magic Leapのコントローラはやや重く、触覚振動の機能がある。円形トラックパッドにはLEDが内蔵されている。手に持った感じはよく、反応もいいが、クリックしないタッチパッドというのは使っていて少し混乱するし、触覚フィードバックは弱すぎるように思えた。
Magic Leap Oneを筆者の顔に装着することに関し、ひとつ大きな欠点があった。眼鏡が使えないということだ。筆者は、代わりにコンタクトレンズを使わなければならなかった。2013年に「Google Glass」をレビューしたとき以来のことだ。
筆者は3つのMagic Leap Oneヘッドセットを試用し、それぞれに違うデモが用意されていた。試したデモの感想は後編でお伝えしたい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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