マルチルームオーディオスピーカを手がけるSonosの幹部らは、もう何年も筆者と会うたび、決まって非公開企業のままでいたいとの希望を口にしていた。それがこのほど、Sonosは正式に新規株式公開(IPO)を実施し、米国時間8月2日午前、ニューヨークのNASDAQ証券取引所で取引開始の鐘を鳴らした。
カリフォルニア州サンタバーバラに拠点を置くSonosは、IPOにより1株あたり15ドルで約560万株を売却し、投資会社Kohlberg Kravis Roberts & Co.をはじめとする既存のSonos株主も、さらに830万株を売却したと発表した。Sonosは1株あたり17~19ドルの価格レンジを目指していたが、それには届かなかった。
1株あたり15ドルで1390万株を売却することで、Sonosは約2億800万ドル(約232億3000万円)を調達することになり、評価額は約150万ドル(約1億6750万円)になる。Sonos株はNASDAQで「SONO」というティッカーシンボルで取り引きされている。
Sonosは2002年に創業したが、当時はマルチルームオーディオ分野でさほど大きな競争にさらされていなかった。しかし、AmazonやGoogle、Appleといった大手が成長著しいコネクテッドホームオーディオ市場に参入してきたことから、Sonosはそうした企業に対抗するために、さらなる資金を必要とするようになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
組織が今後考えるべきデジタル変革とは!?
CIO主導で考える次世代ITのあり方
得られた知見は「改善」につなげてこそ有効
革新をもたらすデータ活用の在り方を考える
業務プロセスを進化させるストレージの進化
データが導く新たな経営の在り方を展望
ソニーミュージックはどうやって
本来の業務に集中できる環境を整備したのか