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「差異力」を磨き予測不可能な時代に立ち向かえ--X-TANK伊藤氏の仕事哲学 - (page 2)

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 企業が存続する際の1つの壁とも言われる「企業30年説」について、「もう5年くらいになっているんじゃないか」と疑問を呈する同氏だが、もしそうだとすれば、「1本足のキャリア」には危うさしかない。兼業や副業が禁止されている企業もまだ多いとはいえ、その場合は自分で会社に働きかけて、いかにして変革し、望ましいワークスタイルを実現するかが問われるだろう。同業種・異業種の他社とのコラボレーションも含め、個人としても企業としても「新しい挑戦をしないことが成長を止める。変化を拒むことがリスクになる」と同氏は警告する。

 そのような変革を促す「常識をぶっ壊すチェンジエージェント」こそが目指すベきところだと伊藤氏は強調する。15年以上前の日本コカ・コーラ在籍時代に、必ずしも社内で仕事する必要がないと感じ、在宅勤務を会社に断りなく実施した同氏の経験も踏まえ、既存のシステムなどに対するちょっとした違和感にも同調してくれる「チェンジエージェントのトップ20%を最初に探す」のが、変革への第一歩だと述べた。そして、「他の6割を巻き込むことが大事。変革を望まない20%は相手にしなくていい」と釘を刺す。

変革を促す「チェンジエージェント」を目指せ

 伊藤氏の言う差異力が最も重要だとして、その差異力はどのように身に付けることができるのだろうか。同氏は「選択肢を常に作り続ける」「シミュレーションを徹底する」「コミュニケーション能力を磨く」といったポイントを次々に挙げた。まず、兼業・副業などにトライして「マルチタスクを回す力をつける」ことが「選択肢を作る」ことの1例となるという。実務においては、無数のシミュレーションを行ってベストな選択肢を選び出すAIがそうであるように、「想定できるパターンをスタックしていく」べきだと同氏。「シミュレーションは正解を探すことではない」と言い、パターンをスタックして、その情報を元に「どう実行していくか」が肝になるとした。

差異力の磨き方とは?
差異力の磨き方とは?

 「どう実行していくか」の道しるべとなるのが「コミュニケーション能力」だ。スタックしている情報の引き出し方、伝え方の良し悪しを左右するコミュニケーション能力は、当然ながら相手とうまく情報交換できるかどうか、自分がやりたいことの本質を相手に余さず伝達できるかどうかに関わってくる。また、「不言実行ではなく有言実行」を心がけ、自分の目指すところを「あえて言葉にしないといけない」とも話す。

 「言ったことを残すことで、ビジネスを適切につなぐドライバーになる」と語る同氏は、最後に「アジアで戦える日本」を目指すため、同氏が代表を務めるX-TANKで「300人のチェンジエージェント」を作ると宣言した。「300人いれば歴史を変えられると思います。僕はやると言いました。みなさんはどうされますか」と会場に問いかけ、講演を締めくくった。

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