Alphabet傘下の自動運転技術企業Waymoが米国時間7月25日、多数の大手企業とのパイロットプログラムを発表した。同社の自動運転試験車両を広範囲にわたる顧客に利用してもらうことが目的だ。
提携先は、ネットと実店舗で小売事業を展開するWalmart、自動車販売チェーンのAutoNation、レンタカー事業のAvis Budget Group、Element Hotel、不動産投資信託会社のDDRといった大手企業。提携事業の舞台は、Waymoが自動運転車試験の大半を実施しているフェニックス都市圏(アリゾナ州)になる。
Walmartとのパイロットプログラムでは、Waymoが、Walmart.comで商品を注文した顧客のうち、パイロットサービスの利用を希望した顧客を対象に、近くのWalmart店舗までの送迎を行う。
AutoNationの顧客も、自動車やトラックを点検整備のため預けた際に、(通常の代車の代わりに)Waymoの自動運転車を利用できるようになる。
チャンドラーにある一部のElement Hotelでは、宿泊中の市内観光にWaymoの自動運転試験車両を利用できるサービスが提供される。この提携は、「フェニックスを訪れる人々にVIP体験」を提供することを謳っている。
DDRが所有するフェニックスのショッピングモールAhwatukee Foothills Towne Centerでは、ショッピングやレストランへの移動にWaymo車両を利用できる。
Waymoはこれらの新しいテストプログラムについて、「Waymoの車両に乗った人々が行う、上位10件の行動のうちの8件を網羅する」としている。
Waymoが既にAutoNationやAvis Budget Groupと提携していることをご存知の読者もいるかもしれない。Avisは既に、Waymo車両の整備と清掃を委託されており、AutoNationも車両の保守を行っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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