——3つのモデルがありますが、それぞれの特長と競合製品との差別化は。
最もポピューラーなOmnicharge Omni20の特長は、ディスプレイの情報量が非常に豊富です。LED画面には、バッテリ残量やバッテリ温度、バッテリ電源出力/入力(ワット)、残りの充電時間などを表示します。
これは他社にはない機能で、なぜ他社の端末ではできないかといえば、正しい情報を表示するのは難しいことだからです。でも、限界の現場で働いている人にとっては、あと何時間、あと何分バッテリが持つかは非常に重要なことですから、正確な情報を出すようにしています。ITエンジニアにとっては、どのぐらいの電力を使っているかがリアルタイムで見えるだけでも重要な情報になることでしょう。
購入後にはじめにやらなくてはいけない作業としては、一回すべてのバッテリを使い切ること。まず使い切ってからフル充電をすることで正確な情報が提供できるようになります。
AC出力電力は、最大100Wです。ですので、15インチサイズでもほとんどのノートPCは、このコンセントから給電が可能です。モバイルデバイスはほぼすべて、ここから充電できます。
前面にあるのが、ハイパワーのUSB出力端子になります。実際に充電してみると、充電の速さに驚くと思います。実際に出力している電気が見えるので、それだけのスピードが出ることがリアルタイムで分かります。
もうひとつ特長的なのは、双方向かつ調整可能なDC電源(1V-24V)により、複数の充電アダプタを持ち運ぶことなくデバイスを充電できる、双方向のユニバーサルDCポートです。このOmni20は3時間でフル充電でき、「パススルー充電」ができるので、本体を充電しながらその先のデバイスにも給電できます。これも実はとても難しいことです。なぜなら、熱がたまりやすいからです。われわれは、この熱を処理する機能を持っています。
この機能は、出張が多い方や外出が多い方に重宝されます。Omnicharge自体を充電しながらほかのデバイスも充電できる。一晩寝たら、すべてのデバイスをフル充電の状態にできるからです。いろいろなケーブルや充電器を持ち歩かなくていいメリットがあります。
また、このユニバーサルDCポートの特長は、入力の電気を選ばないことです。ソーラーでも、熱発電でもどのような電源でも充電できます。例えば災害時、このOmnichargeにソーラーパネルを直接つなぎます。するとOmnichargeが充電されて、コンセントも使えるしUSBも使えるようになります。最近では、プエルトリコで災害があったときに活躍しました。なぜなら入力電源を選ばないので、さまざまなソースから充電し、そこから通信機器を充電できたのです。
入力だけでなく出力もでき、1Vから24Vまで、0.1V単位で出力を調節できます。例えばSurfaceを持っていたとして、その電圧に設定することで、SurfaceのACアダプタを使わずに直接充電できます(要オプションの「DC to Surfeceケーブル」2300円)。このケーブルとOmnichargeだけでフル充電できます。このDC出力で直接、一眼レフやLEDのライトなど、そのデバイスの電圧に合わせて充電できます。万能のパワーサプライと自分たちは呼んでいるのです。
なお、Omni20とOmni13の違いは、バッテリの容量とOmni13のDC出力はなくAC出力が65Wまでなことです。
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