Uber、車内での商品販売サービスを開始--新興企業のCargoと提携

Dara Kerr (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2018年07月20日 12時02分

 空腹な人も、携帯電話の充電器をなくした人も、リップクリームが必要な人も、車内でそうした問題を解決してほしいとUber Technologiesは考えている。そこで同社は、Cargo Systemsと提携する。Cargoは、乗客に販売する商品が詰まった販売ボックスを配車ドライバーに提供する新興企業だ。

 Uberは米国時間7月19日、今回の提携について発表し、この販売サービスは乗客にとってより快適な移動を実現するとともに、ドライバーには副収入を得る手段を提供するものだと述べた。Cargoは2017年6月に設立された企業で、現在は米国の9都市でサービスを展開している。

 Cargoの最高経営責任者(CEO)を務めるJeff Cripe氏はインタビューの中で、乗客に水やガムを提供する行為が一般的になっている現状を挙げて、「ドライバーはすでにこれを自然にやっていた。(中略)われわれはそれを効率化したのだ」と述べた。「そうした行為は、運転席と後部座席の間にある見えない壁を打ち破るものだ」(Cripe氏)

 Cargoはドライバーに、スナック、飲料、電気製品、美容製品が入ったボックスを無料で提供する。ボックスは運転席と助手席の間のコンソールに置かれる。各ボックスには約10種類の商品が入っており、これにはプロテインバーの「RXBAR」、イヤホン、二日酔いに効くドリンクなど7種ほどの小売アイテムが含まれる。さらに、チョコバーの「Twix」やガムなど3種ほどの無料アイテムも含まれる。乗客はスマートフォンでCargoのウェブサイトを通じて商品を購入できる。

 ドライバーは売上総額の25%を手数料として受け取るほか、さらに取り引きごとに1ドルを得られる。これは無料アイテムの提供でもいい。Cripe氏によると、それによってドライバーは1人あたり月額平均100ドルの収入が得られるという。Uberはこれらの売り上げの分け前にはあずかれないが、提携契約の一環としてCargoの株式を取得する(株式比率は非公開)。

 Cargoは現在、約7000人のアクティブドライバーを抱える。Uberとの提携により、ドライバーはUberのドライバーハブの1つに立ち寄って登録することで、販売ボックスを入手できる。Cargoは必要に応じてボックスの中身を補充する。Lyftなど他の配車サービス会社のドライバーも引き続きCargoと協業できる。

 配車ドライバーとして働くChristian Perea氏は、「移動中にCargoを試してみたら、最小限の手間だけで乗客との会話に素晴らしい話題を提供してくれた」と話している。

提供:Cargo
提供:Cargo

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]