アマゾン、漫画家が無料でセルフ出版できる「Kindleインディーズマンガ」を開始

 アマゾンジャパンは7月5日、Amazon.co.jpにおいて、漫画家が自作の作品をKindleストア上に無料でセルフ出版できるプログラム「Kindleインディーズマンガ」を開始した。電子書籍のセルフ出版サービスである「Kindleダイレクト・パブリッシング」(KDP)を拡大することで、漫画作品を無料公開できるようにするという。

「Kindleインディーズマンガ」
「Kindleインディーズマンガ」

 漫画家がこのサービスを利用するには、Amazon.co.jpのアカウント作成とKDPのアカウント登録が必要。公開はJPEG画像または電子書籍用ファイルをアップロードするだけで、さまざまなジャンルのマンガを1ページから公開できる。なお、諸税や銀行口座情報の登録などは必要ない。

 インディーズマンガとして公開された作品は、プロの漫画家による人気作品と並んでKindleストアで掲載されるという。読者は、スマートフォン(iOS/Android)やタブレット向けのKindleアプリ、Kindle電子書籍リーダー、Fireタブレット、Kindle Web Readerなどを通じて、Kindleストア上のすべての漫画作品を読めるようになる。

サービスの特徴
サービスの特徴

 さらに、Kindleインディーズマンガの開始に合わせ、総額2000万円の「インディーズ無料マンガ基金」を創設。7月5日から12月31日までの約6カ月間に、基金から総額2000万円が分配される予定。Kindle ダイレクト・パブリッシングで無料漫画を公開し、作品を基金に登録した漫画家は誰でも基金から分配を得られる可能性があるという。

 実際に分配を受ける作品や分配額は、作品の人気度を基準に同社が決定する。まずは、最初の約1カ月(7月5日〜7月31日)で上位20名に選ばれた漫画家に、それぞれ10万円が支払われる予定だ。

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