健康管理の判断材料として、血圧がよく用いられる。病院で診察時によく測るし、家庭で手軽に使える血圧計も数多く存在する。また、1日数回程度の計測だと見逃す高血圧を抱えている人は、より頻繁に血圧を測る自由行動下血圧測定(ABPM)タイプの血圧計を使う。そうしたABPM用の血圧計は、上腕部に圧迫帯を巻きつけ、本体を腰に装着する必要があり、普段通り生活するには煩わしい。
そこで、Appleは手首に装着する比較的薄い形状の装置でABPMできる技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間6月7日に「CUFF DESIGNS AND METHODS」(公開特許番号「US 2018/0153418 A1」)として公開された。出願日は2016年6月16日。
この特許は、手首にはめて血圧を測るデバイスに関する技術を説明したもの。圧迫する仕組みは一般的な血圧計と同じく、圧迫帯として機能する手首に巻いたバンドで締め付ける。そして、バンド内部は複数の小さな“部屋”に分かれており、各部屋を膨らませることで圧迫する仕組みだ。
さらに、この血圧計測デバイスは、何らかの携帯可能な多機能デバイスと一体化しているか、携帯可能な多機能デバイスと通信できる、という特徴も備える。例えば、血圧測定が可能なスマートウォッチや、スマートフォンと連携する手首タイプの血圧計のような装置が考えられる。
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