Googleは、ドローン兵器に利用される可能性のある米国防総省のAI活用パイロットプログラム「Project Maven」の契約を更新しない意向だと報じられている。
「Google Cloud」の最高経営責任者(CEO)を務めるDiane Greene氏が米国時間6月1日、従業員ミーティングで明らかにしたという。Gizmodoが事情をよく知る人物らの話として報じた。Googleは、このプロジェクトへの関与について激しい批判を浴びていたことから、継続を断念する決断に至ったと報じられている。Greene氏は、Project Mavenに協力することを決めたのは、「Googleがより積極的に軍事事業の拡大を図っていたときのことだ」と述べたとGizmodoは報じている。
BuzzFeed Newsによると、Greene氏は「常に述べてきたとおり、これは当初から18カ月間の契約で、2019年3月に終了する」と述べたという。また、「Mavenに続くものはない」とした。
AIと画像認識技術をドローン映像の解析に活用するProject Mavenは、多大な批判を浴びている。4月には、3000人を超えるGoogle従業員が同プロジェクトに反対し、国防総省への協力をやめるべきだとする嘆願書に署名した。嘆願書には、「Googleは戦争目的の事業に加担すべきでないとわれわれは考えている」と記されていた。こうしたことを受け、Googleは軍事プロジェクトに関する倫理ガイドラインを策定していると報じられていた。
Googleはコメントの要請に対し、返答に応じていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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