マイクロソフト、さらなる組織再編を実施か--MR担当幹部など異動に?

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2018年06月01日 13時07分

 Microsoftは2018会計年度末を迎えようとしているが、複数の情報筋によると、3月に行った全社的な組織再編がひと段落ついた今、さらなる組織再編を発表したという。

 Microsoftは米国時間5月31日、同社が提唱する「インテリジェントクラウド、インテリジェントエッジ」にさらに注力すべく、エンジニアリング関連の複数部門を巻き込んだ新たな組織再編を行うことを社内に向けて発表した。現時点で、この再編による解雇は予定されていないようだ。

 今回の組織再編で、MicrosoftのコーポレートバイスプレジデントであるKudo Tsunoda氏が現職から離れるという。最後に聞いたところでは、Tsunoda氏は複合現実(MR)のほか、「3D for Everyone」「Story Remix」「Photos」「HoloLens」や、「そのほか未発表の秘密のプロジェクト」に取り組んでいた。

 Microsoftが3月下旬に行った再編では、Tsunoda氏が同社のNew Experiences and Technology(NExT)事業を引き続き統括することになっていた。同氏が率いるグループは、エグゼクティブバイスプレジデントであるRajesh Jha氏の指揮下に入った。Jha氏は新設されたExperiences and Devicesチームの責任者だ。

 しかし、Microsoftが31日に社内に向けて発表した内容によると、Tsunoda氏は社内で新しい職務を探しているようだ。それがどういう内容の仕事なのか、またいつ開始するのか、あるいはより有望な職場を求めてMicrosoftを去ることになるのか、一切不明である。筆者が得た最新の情報によると、Tsunoda氏のチームは解散され、メンバーの多くは社内のそのほかの部門に移籍するようだ。

 Microsoftの関係者は、Tsunoda氏がまだ同社に勤務していることを確認したが、31日に発表したとされる再編については、組織を改編しているという以外、詳細を語らなかった。

 Microsoftは2018年1月、同社の複合現実(MR)/拡張現実(AR)事業を、実世界の使用事例とより良く調和させる狙いで、Windows NExTチームを再編したと報じられた。Tsunoda氏が率いるNeXT事業は、3D、「Windows Mixed Reality」、「Hololens」などを含む新興技術の「エクスペリエンス」の設計を担当するチームとなっていた。

 またこれまで、コーポレートバイスプレジデントであるJason Zander氏が統括し、「Azure」と「Windows」の設計を集中的に担当する部門下にMicrosoftが置いていたいくつかのチームが、Rajesh Jha氏のExperiences and Devicesチームに移るという情報も入っている。具体的には、Windowsモバイルデバイス管理・分析を担当する部門に加わるようだ。さらに、「Microsoft Edge」開発チームが再び、Experiences and Devicesに戻ることになる。Edgeは今や、クロスプラットフォームアプリと位置付けられているため、これは理にかなっている。Windows Engineeringチームが担当すべきことではなさそうだ。

 Microsoftは今から数カ月間、「Microsoft 365」のプロモーションを精力的に行う準備を進めている。Microsoft 365には「Windows 10」「Office 365」「Enterprise Mobility + Security」(EMS)がバンドルされており、Jha氏直属のBrad Anderson氏が全面的に統括する。

 31日に行われた再編の一貫として、ほかにも動きがあるかもしれない。Microsoftは、同社が長年とってきたMicrosoft Windowsを最優先するアプローチから抜け出そうそしているようだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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