バリュートレードは5月30日、オーストラリアのオーディオブランド「Nuheara(ニューヒエラ)」製の完全ワイヤレスイヤホン「IQbuds(アイキューバッズ)IQB-S1」(税別価格:3万9880円)、「IQbuds BOOST(アイキューバッズブースト)IQB-S2」(同:5万8800円)を発売すると発表した。周囲の騒音を抑え、聞き取りたい人の声を聴きやすくする「SINC(スーパーインテリジェントノイズコントロール)」を備える。発売は6月末から順次。現在、GREEN FUNDING by T-SITEでクラウドファンディングを実施しており、5月30日現在、目標金額100万円に対し、約200万円の支援を集めている。
Nuhearaは、オーストラリアのパースに拠点を置くオーディオブランド。業務用ヘッドセットなどの製造開発を手掛けていた、創業者でCEOのJUSTIN MILLER氏が、DAVID CANNINGTON氏(創業者、EVPセールス&マーケティング)とともに、約3年前に立ち上げた。
左右のイヤホンをつなぐケーブルも省いた完全ワイヤレスイヤホンで、両機種ともにバランスドアーマチュアドライバを1基搭載。専用アプリ「IQbuds」に提供しているSINC技術により、環境に合わせて自分に最適な「聴こえ方」を調整することが特徴だ。
例えば、店内の騒音は減らし、一緒に過ごしている相手の声を増幅することでスムーズな会話を促したり、移動中に、車内の騒音は小さくし、音楽を聴きながらアナウンスは聞こえるようにするといった聴覚補助を実現。「ワークアウト」「ストリート」「ホーム」「オフィス」「レストラン」「ドライビング」「プレーン」の7種のプリセットをそろえる。音楽を聴きながら周囲の音を取り入れたり、抑えたりすることで、使用シーンに合わせた聴こえ方をサポートする。
上位機であるIQbuds BOOSTには、ユーザーの聴覚に近いパーソナライズができる「Ear ID」を搭載。これはアプリで聴力を測定することで、最適な聴力レベルを検出し、IQbuds BOOSTにセットアップして、聴力プロファイルを反映するというもの。聞こえづらい帯域補うことで、自分のためだけの音を再生するとしている。
両機種ともに充電ケースが付属し、イヤホン本体で最大4時間、充電ケースあわせて最大16時間の音楽再生が可能。聴覚補助機能のみであれば最大32時間の使用に耐える。オーディオコーデックはIQbudsがSBC、IQbuds BOSTがSBC、aptX、aptX Low latency。いずれも2種4サイズのイヤーチップを付属し、IQbuds BOOSTのみコンプライ製のフォームチップ1種3サイズも付く。
すでにオーストラリア、欧州、米国では販売を開始しており、補聴器的な位置づけの商品として、薬局などでの販売も実施しているとのこと。日本では家電量販店やECサイトを中心に展開する予定で、補聴器の販売も手がけるメガネ店などへの導入も検討しているという。
2018年の後半には、ノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「LiveIQ」も導入予定で、20代をターゲットにしたエントリーモデルになるとのこと。米国では約200ドルで販売している。
JUSTIN MILLER氏は「IQbudsは補聴器ではないが、それに近いような効果が得られ、かつ補聴器より低価格で提供できる。音楽を楽しむ目的で作られたの完全ワイヤレスイヤホンは数多く登場しているが、IQbudsはそれらとは異なる、ゲームチェンジャー的役割を果たすもの。イヤホンの新しい価値を生み出すモデルだ」とコメントした。
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