ストリートパフォーマーが非接触型決済を受け入れることを可能にする、世界初かもしれない仕組みによって、ポケットの小銭を見つけて帽子に投げ入れる日々が過去のものになるかもしれない。
ロンドン市が発表した新たな仕組みでは、ストリートパフォーマーが芸の代価として、従来の現金だけでなく、カードリーダーを使った非接触型決済によるチップも受け取ることができる。
BBCの報道によると、ロンドン市長が立ち上げた「Busk in London」と呼ばれる組織(同市のストリートパフォーマーに常識的なガイドラインを提供している)がスウェーデンのモバイル決済プロバイダーでPayPal傘下のiZettleと提携し、これを実現した。
ロンドンのSadiq Khan市長が現地時間5月27日に述べたところによると、このスキームは複数回のテストが成功した後でロンドンのさまざまな場所で提供される予定で、「より多くのロンドン市民が同市の優秀で才能豊かなストリートパフォーマーへの支持を示せるようになる」という。
今後数カ月の間にストリートパフォーマーらは、カードリーダーにアクセスして「タップして寄付」するシステムを利用できるようになる。
英国の多くの人々にとって現金がまだ主流であるものの、モバイル決済の人気は高まる一方だ。ストリートパフォーマーは非接触型決済や、ICカードを暗証番号を利用する「Chip and PIN」、ウェアラブル製品を通して「タップしてチップを渡す」という選択肢を提供することで、収入を増やせるかもしれない。
ストリートパフォーマーのCharlotte Campbellさんは、この仕組みをわずか2週間試用しただけで、収入に「大きな効果」があったとBBCに語っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」