KDDIは5月29日、定額制の動画配信サービス「Netflix」を運営する米Netflixの日本法人と業務提携し、auの通信料金とNetflixサービスのセット料金プラン「au フラットプラン 25 Netflix パック」を、夏以降に提供することを発表した。
au フラットプラン 25 Netflix パックは、25Gバイトの大容量のデータ通信に加えて、同社の動画サービス「ビデオパス」とNetflixを通常よりも安く利用できるセット料金プラン。「スマホ応援割」「auスマートバリュー」を適用することで月額5500円から利用できる。
音声通話の利用状況にあわせて、「auフラットプラン25 Netflixパック(スーパーカケホ)」「auフラットプラン25 Netflixパック(カケホ)」「auフラットプラン25 Netflixパック(シンプル)」の3プランから選択可能だ。
同日の記者発表会で登壇したKDDI代表取締役社長の高橋誠氏は、Netflixに最初にアプローチしたのは7年前だったことを明かし、「7年前にサンフランシスコやシリコンバレーにいった時に、Netflixに半分飛び込みで訪問したことがきっかけ。数年前に販売代行の話もあったがなかなかうまくいかなかった。過去にT-MobileとNetflixがバンドリングプランを出して大成功したため、今度は(Netflix側から)お話をお持ち込みいただき、今度こそは何とか実現したいと思った」と提携の経緯を語った。
また高橋氏は、日本では「見たいコンテンツがない」「料金が高い」「時間がない」といったことを理由に、有料動画の加入者が15%程度しかいないとする同社の調査結果を紹介。Netflixと提供する新料金プランによって、国内における有料動画サービスの利用者を増やしたいと意気込んだ。
続いて、Netflixプロダクト最高責任者のグレッグ・ピーターズ氏が登壇。Netflixは世界190カ国以上で、1億2500万人以上の会員数を抱えており、そのうちの5割以上が米国以外の地域のユーザーだという。「火花」など日本発のオリジナル作品も配信しており、2018年内にグローバルでのオリジナル作品数を1000本まで拡大したいと展望を語った。「KDDIとのパートナーシップで日本のユーザーに新たなワクワク体験を届けられることを嬉しく思う」(ピーターズ氏)。
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