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イーロン・マスク氏はAIについて「完全に間違っている」--E・シュミット氏が発言

Katie Collins (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 吉武稔夫 (ガリレオ)2018年05月29日 11時21分
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 Elon Musk氏はさまざまなことについて自分なりの意見を持っている人物だが、その意見の中には、それほど支持されていないものもある。

 たとえば、人工知能(AI)についての考え方がそうだ。Tesla Motors、SpaceX、The Boring Companyの最高経営責任者(CEO)を務めるMusk氏は、AIについて悲観的な予測をし、第3次世界大戦のきっかけになるかもしれないとまで述べている。だが、同氏と同じくシリコンバレーの企業で要職に就いている人たちは、この意見を必ずしも支持していない。

 AIについて「Elon(Musk氏)は完全に間違っていると思う」と述べたのは、Alphabetの元会長で顧問のEric Schmidt氏だ。同氏は、パリで現地時間5月24日~26日に開催されたVivaTechnologyカンファレンスの討論会で発言した。「彼(Elon氏)はこの技術が悪用される可能性を懸念しており、その点については私も同じだ」と述べながらも、Schmidt氏自身はAIに「圧倒的なメリット」があると確信していると語った。

 さらにSchmidt氏は、AIが医療、教育、経済システムおよび社会システムなどの面で人類にどれほどメリットをもたらすかについて持論を展開した。AIは人々をより賢くするものであり、この点は他のあらゆることを上回る「純然たるメリット」だという。

 すべての大手テクノロジ企業がAIに多額の投資をしているように思われるなか、Musk氏はシリコンバレーで、AIのもたらす進化に警鐘を鳴らす数少ない有力者の1人だ。テクノロジ業界では、AIの倫理面について調査したりアルゴリズムにバイアスが入り込まないようにしたりしているが、Schmidt氏の発言が示すように、テクノロジは大筋で世の中のためになる力だというのが、業界のほぼ一致した見解となっている。

Eric Schmidt氏
Eric Schmidt氏
提供:Paul Marotta/Getty Images

 Schmidt氏の発言は、広告会社Publicis GroupeのCEOであるMaurice Levy氏の質問に答えたもの。Levy氏は24日夜に開かれたこの討論会で、FacebookのCEOであるMark Zuckerberg氏にもAIについて意見を求めた。これに対し、Zuckerberg氏はSchmidt氏よりはるかに抑制的な調子で発言した。

 「私はこれまで、Elon(Musk氏)が何度も同じような発言をするのを聞いてきたし、(中略)私も長い間それと同様の意見を述べてきた」とZuckerberg氏は述べ、Musk氏が自律走行車を訓練して交通事故を阻止するという困難な仕事に取り組んでいることに共感を示した。だが、AIについては、Zuckerberg氏も楽観的な見方を示している。

 「このテーマについては、悲観的になりすぎないようにする必要がある」とZuckerberg氏は言う。「ある技術の1つの失敗だけを指摘して、その進歩を遅らせることは簡単だ。(中略)私は基本的に、AIが非常に素晴らしいものをもたらしてくれると考えている」

 FacebookでAI研究部門の責任者を務めるYann Lecun氏も25日、VivaTechでSchmidt氏の前のセッションに登場し、人間より賢いマシンを作り出すことは可能だと思うが、それは心配すべきことではないと語った。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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