LG Displayが仮想現実(VR)コンテンツの遅延やモーションブラー(被写体のブレ)を軽減する人工知能(AI)技術を韓国の西江大学校と共同で開発した。
VR用のヘッドマウントディスプレイ(HMD)は一般に高い没入感を提供するが、遅延やモーションブラーがめまいを引き起こすこともある。この問題は、特により多くの計算を必要とする高解像度ディスプレイで顕著だ。
LGの技術は、低解像度動画をリアルタイムで高解像度に変換するアルゴリズムを提供する。この技術のディープラーニングは、デバイスが内部メモリのみを使ってそれを行うことを可能にする。追加の外部メモリは不要だ。
同社によると、この技術はVRデバイスの遅延とモーションブラーを5分の1以下に軽減する一方で、電力消費も低減するという。高価なGPUがなくても、デバイスでVRを実現できるようになる、とLGは述べた。
LGと西江大学校はVRヘッドセットの遅延とモーションブラーを測定するモーター駆動型デバイスも開発した。このデバイスは、人間の視覚と首の動きを模倣する技術を使用している。
5月に入り、LGとGoogleはVR用の新しいOLEDディスプレイ開発に取り組んでいることを発表している。
また、LG Displayは先週、透明で折り曲げられる77インチのOLEDディスプレイを初めて一般に披露した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境