ソニーは5月28日、0.5型で最高解像度となるUXGA(1600×1200ピクセル)を実現した有機ELマイクロディスプレイ「ECX339A」を商品化したと発表した。今後AR(拡張現実)やVR(仮想現実)向けのヘッドマウントディスプレイ機器などへの利用が考えられる。量産出荷開始は11月。サンプル税別価格は5万円になる。
マイクロディスプレイの高解像度化は、画素ピッチの縮小に伴う画質の低下や視野角特性の悪化などの課題があったが、ソニーでは、トランジスタのレイアウトやプロセスの最適化により改善。独自のばらつき補正回路により高画質を実現したことに加え、カラーフィルターの色の配置を工夫することで、視野角特性を確保し、高解像度化を実現している。
従来比2分の1の電圧で動作する新設計の周辺回路を採用し、画素数が約1.6倍に増加したにもかかわらず、同一のフレームレートにおいて、従来品と同等の低消費電力を確保。独自の駆動方式を組み合わせることで、従来比2倍の240fpsまでのフレームレートに対応する。
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