Amazonが新たなアプリストアを構築した。ただし、消費者向けではない。
オンライン小売大手のAmazonは、新しい「Marketplace Appstore」で、プロの販売業者を対象とする一連のサードパーティーアプリの承認を初めて実施するという。同アプリストアを、販売業者を対象に米国時間5月21日に提供開始したと同社は述べた。
「Seller Central」というAmazonの販売業者用メインハブを通して北米で提供されるこの新しいアプリストアでは、価格設定、在庫管理、広告など、プロの販売業者のニーズに対応するツールが提供される予定だ。スムーズに導入するために、アプリストアを緩やかなペースで販売業者に提供していくという。
「多くの開発者が、当社のツールを補完して当社のサービスに統合するアプリケーションを考案し、構築してきた」とAmazonは21日の声明で述べた。「われわれは、販売業者がそうしたアプリケーションをより簡単に見つけ、業務を能率化し、最終的には、当社の顧客のためにより良いエクスペリエンスを構築できるように支援するために、Marketplace Appstoreを構築した」(Amazon)
この新しいアプリストアは顧客からは見えない舞台裏に存在することになるが、より多くの販売業者にとってAmazon上で事業を拡大するための手段となり、顧客に対する同サイト上の豊富な品ぞろえの維持につながる可能性がある。ツールの開発者はこのアプリストアによって、自分のビジネスを大きく促進させることができるかもしれない。Amazonを利用して自社製品を販売する100万を超える米国の中小企業に、自分のツールを提示することができるからだ。また、販売業者はこのアプリストアによって、利用可能なさまざまな種類のツールをふるい分ける手間を減らせるかもしれない。
「究極的には、われわれのすべての取り組みが、Amazon上でより多くの商品を販売できるように販売業者を支援することを目的としている」と、Seller Labsの最高マーケティング責任者兼パートナーのJeff Cohen氏は述べた。Seller Labsは、同アプリストアを通した広告および顧客コミュニケーションツールを提供する予定だ。
同ストアは、招待制で開発者に提供されているので、興味のある企業は申請を出してAmazonの審査を経る必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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