セントラルフロリダ大学(UCF)光学&光通信学カレッジ(CREOL)の研究チームは、電気制御で色を変えられる繊維「ChroMorphous」を開発した。
ChroMorphousの色を変える直接的な要因は温度。温度変化で色が変わる色素で染めてあり、温度は繊維に編み込んだ細い金属ワイヤーに電気を流して制御する。電流によってワイヤーの温度を上げ、色素の色を変化させる仕組みだ。
温度を上げるといっても、電熱ヒーターのような高温にするわけではない。肌に触れてもほとんど検知できないほどわずかな温度変化で色が変わるため、ChroMorphousで作った服を着ていても、熱など感じないという。
研究チームは、ChroMorphousの色を変えるスマートフォン用アプリも開発した。これにより、その時の気分に合わせ色や模様を変えられる服や鞄が実現できる。ちなみに、試作した繊維の肌触りはデニムに似ているそうだ。
温度に色が左右される色素を使うので、気温によって色も変わる。ただし、反応する温度などは、色素の作り方である程度コントロールできるらしい。また、今のところ1つの繊維で出せる色は4色まで。
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