Googleは、「Chrome」でURLの隣に表示される緑色の鍵アイコンと「Secure(保護された通信)」ラベルを段階的に廃止する。インターネットでは安全なウェブサイトが標準であるべきだというわけだ。
現在は、Chromeブラウザでページを訪問する場合に、すべてのHTTPS対応サイトにこうしたアイコンとラベルが表示される。これで、暗号化され、サイバー攻撃から守られている安全なページを訪問中だとわかる。Googleの目標は、インターネット上のページをすべてHTTPS化することで、今のところ、この目標にかなり近づいている。
米国時間5月12日の時点で、Windowsを使用してChromeでブラウジングするユーザーの訪問サイトのうち、83%がHTTPSページだった。Chromeでは、保護されていないページよりHTTPSページを訪問する可能性のほうがはるかに高い段階に達している。
そうした考え方をすれば、何らかの標準があるのならすべてが正常だと伝えるラベルは不要になる。Googleは9月までに「Secure」ラベルを廃止し、緑色の鍵アイコンの表示もゆくゆくは止めようとしている。
「近いうちに、すべてのHTTPページに『Not secure(保護されていない通信)』のラベルを付け始めるので、われわれはセキュリティがしっかりしているということを示すラベルをなくす方向へと進み、何も表示がない標準的な状態が保護された通信だということになる」と、Chromeのセキュリティ製品担当マネージャーEmily Schechter氏は17日、ブログ記事で述べた。
「Secure」ラベルを廃止する代わりに、GoogleはHTTPS非対応のウェブサイトを訪問するユーザーの方を重視し、URLバーに赤色の警告アイコンと「Not secure」ラベルを表示する。この表示は10月から始まる。
Googleは7月よりすべてのHTTPS非対応サイトについて「Not secure」と表示する計画をすでに発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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