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初代バチェラーが手がける新事業は“買わないインテリア”--久保氏にその狙いを聞く

藤井涼 (編集部)2018年05月10日 11時00分
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 1人の独身男性=「バチェラー(Bachelor)」が真の愛を見つけ出すために、25人の女性とともにゴージャスな婚活体験を繰り広げる恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」(Amazonプライム・ビデオで配信中)。斬新な切り口で話題になった同番組を一度は目にしたことがある人も多いだろう。その記念すべき初代バチェラーを務めたのが実業家の久保裕丈氏だ。


CLAS代表取締役社長の久保裕丈氏

 久保氏は、外資系コンサルティング会社のATカーニーに5年ほど務めた後、2012年にファッション通販サービス「MUSE & Co.」を展開するミューズコーを設立。2015年に同社をミクシィに売却し、その後は複数の企業の顧問をしてきた。そんな同氏が新たに手がける事業が2018年下旬に開始する。“買わないインテリア”をコンセプトにしたシェアリングサービス「CLAS(クラス)」だ。5月10日にティザーサイトを公開し、事前登録を開始した。

 CLASは、月々500円から好みのインテリア(家具)を利用できる個人宅向けのシェアリングサービス。送料や保証金などはかからないため、初期費用が不要で、引っ越し後でもわずかな負担でインテリア一式を揃えられることが特徴だ。料金は椅子が500円から、ローテーブル・収納が1000円から、テーブル・ソファ・べッドが2000円からとなっており、そのほかにも家具や家電、ファブリックなど、暮らしに関わる商品を中心に取り扱う予定だという。当初は、東京都や神奈川県など関東エリアから展開する。


インテリアのシェアリングサービス「CLAS(クラス)」

 転勤や転職、結婚、出産などライフステージの変化に合わせて、利用するインテリアを交換できることも強みだ。インテリアの買い換えには、多くの手間と費用がともなうが、CLASでは送料や追加費用なしでインテリアを交換できるという。また、現在所有する不要になったインテリアもCLASが買い取るため、処分にかかる手間と費用も節約できるとしている。

 「僕自身、2年ごとに引越しをしているが、間取りが変わるのでインテリアを買い直すことも多く、その度に発生する手間や費用をなんとかできないかと考えていた。家は中古でもみんな気にせず借りるのだから、インテリアも同じようにレンタルするほうが自然なのではないか。『家具は買うのが当たり前』という文化を変えていきたい」と、久保氏は実体験を交えながらサービスを着想したきっかけを語る。

 また、ミューズコーで培ったファッションではなく、一からインテリア領域で起業したことについては、「ミューズコーの時もそうだが、自分が(その領域について)詳しいかどうかは重視していない。ビジネスとして考えた時に、シェアリングサービスは今後より一般的になると思っていた。まずは、家や車などイニシャルコスト(初期費用)が大きいものからサービスが生まれており、次に規模が大きいのはインテリアではないかと考えた」と話す。

 インテリアはファッションほどブランドを重視する人は少ない。そこでユーザーに届けるインテリアは、原価を抑えるためにメーカー品ではなく自社で製造するという。久保氏自身が顧客として利用していた家具の輸入販売事業者イノベートの代表である白河衛氏が、CLASのCOOも務め、インテリアの製造を担う。上質な素材を使い、多くの家庭で利用しやすいシンプルで洗練されたデザインで統一する。商品ラインアップについては、デザインの幅よりも、ライフステージや住まいにフィットする“サイズ”のバリエーションを充実させるという。製造コストを回収するまでは、デットファイナンス(借入れによる資金調達)をする予定。


CLASではシンプルで洗練されたデザインのインテリアを届ける

 CLASは個人向けのサービスだが、法人向けの展開も考えているという。たとえば、椅子やテーブルなどの使用頻度が高く傷つきやすい飲食店などに定期的に新しいインテリアを届ける、家具付きの賃貸物件などにインテリアを供給するといったことだ。「インテリアのシェアサービスは、BtoBとは相性がいいと思っている。インテリアは表面を削るなどしてリペア(修繕)しやすいので長年使ってもらうことができる」(久保氏)。また、将来的にはユーザー間でインテリアをシェアできるCtoCモデルも検討したいとした。

 同社のメンバーは現在、代表の久保氏と、COOの白河氏、そしてCTOの山下博巨氏の3名という少人数体制だが、2018年下旬のサービスローンチに向けて、積極的にエンジニアやデザイナーを採用する予定。なお、久保氏自身は複数社の顧問をしているが、今後はCLASにフルコミットするとしている。ただし、一部でタレント業は続けていくという。


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