ワシントンDCのスミソニアン協会は先週、新しいスタッフをお披露目した。インタラクティブロボットの「Pepper」だ。
Pepperは、ソフトバンクが開発した高さ約1.2mの人型ロボット。同社は2017年、スミソニアン協会にPepperを数十台寄贈していた。
「Pepperは、博物館の来館者とやりとりし、さまざまな展示物に関する知見を提供することで、来館者がスミソニアンを通じて教育体験を得る手助けをする。Pepperがいなければ、機会を逃すかもしれない体験だ」と、ソフトバンクロボティクスで北米と南米における商業活動を監督するSteve Carlin氏は発表の中で述べている。
Pepperは、よくある質問に答えたり、説明をしたりするようプログラミングされている。反応を返し、身振りを示すことが可能で、インタラクティブなタッチスクリーンを備える。
また来館者を楽しませるために、よく踊ったり自撮り用にポーズを取ったりすることから、人々を惹きつけることは間違いなさそうだ。
この新しいガイドロボットは、スミソニアン協会が運営する5つの施設内で稼働する。国立アフリカ美術館、国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館、ハーシュホーン博物館と彫刻の庭、スミソニアン協会建物「キャッスル」、スミソニアン環境研究センターだ。
施設ごとに、Pepperは異なるガイドの仕事をこなす。たとえば、国立アフリカ美術館のPepperはスワヒリ語の語句を翻訳できる。
国立アフリカ系米国人歴史文化博物館では、公民権運動活動家Rosa Parks氏の仮想現実(VR)体験へと来館者を案内する。
ハーシュホーン博物館の10代向け教育スペース「ARTLAB+」では、来館した生徒にコーディングやソフトウェアエンジニアリングについて教えるようプログラミングされている。
このプログラムを指揮する芸術産業館のRachel Goslins館長は、「Pepperに会ったら笑顔になってしまうことでしょう」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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