音楽配信サービスのSpotifyは米国時間4月24日、モバイルアプリの大幅刷新を発表した。無料サービスを拡大し、これまで有料会員にしか提供されていなかったオンデマンド再生機能を、無料会員にも提供するという。
Spotifyの無料版を利用するユーザーは現在、楽曲をシャッフル再生することしかできないが、今後数週間のうちに全ユーザーに提供される新しいバージョンでは、オンデマンド再生が無料版ユーザーにも開放される。無料版ユーザーは、パーソナライズされた「Discover Weekly」や、爆発的人気を誇るヒップホップの「Rap Caviar」など、Spotifyの最も人気の高い15本のプレイリストからの楽曲をオンデマンドで再生できるようになる。プレイリストには合計で約750曲、およそ40時間分のオンデマンド再生可能な楽曲が含まれる。
Spotifyの無料版は、有料会員を集めるための主要な手段であり、Apple Musicなどの競合サービスに対する大きな競争優位性である。無料版を拡大して、より多くのユーザーがよりきめ細かく聴きたい音楽を制御できるようにすることにより、Spotifyは、さらなる新規ユーザーを集めて有料会員へと誘導する機会を得ることができる。
同社は24日、モバイルアプリに対するこれ以外の新機能も発表した。「Data Saver」をオンにすると、楽曲をあらかじめキャッシュするとともにアプリの一部機能を調整することにより、モバイルデータ通信量を節約できる。同社によると、これをオンにすることで、モバイルデータ通信量を75%減らすことができるという。
また、同アプリの新しいバージョンでは、プレイリスト作成を支援する機能も提供される。プレイリストの作成時に似たような楽曲を提案するもので、ユーザーは一部を聴いて、気に入った楽曲を追加することができる。Spotifyではプレイリストの作成が人気で、これまでに20億を超えるプレイリストが同サービス上で作成されているという。
この新バージョンは、「iOS」と「Android」向けに今後数週間かけて世界中で展開される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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