ビットコイン取引所Mt. Gox(マウントゴックス)の元最高経営責任者(CEO)は、金融詐欺の罪に問われ、今なお東京において公判中の身だ。しかし、それが新たな仕事を見つける支障にはならなかったようだ。
Mt. GoxのCEOを務めていたMark Karpeles氏は現在、世界最大級の仮想プライベートネットワーク(VPN)サービスを手がけるLondon Trust Mediaの最高技術責任者(CTO)に就任している。Fortuneが同氏とのインタビュー記事で明らかにした。London Trust Mediaは先ごろ仮想通貨関連分野に進出しており、同社の共同創設者で会長のAndrew Lee氏は、Mt. Goxの米国事業を一時率いていたことがある人物だ。
Mt. Goxは2014年2月、顧客から預かっていた約75万ビットコインと、同取引所が保有していた10万ビットコインを消失させ、民事再生法の適用申請を余儀なくされた。その後2015年8月に、Karpeles氏は日本の警視庁に逮捕されている。その容疑は、自身の口座の残高を水増しする目的で、Mt. Goxのコンピュータシステムの財務記録を改ざんしたというものだ。
Karpeles氏は2016年7月に釈放されたが、データの不正操作と横領の罪で起訴されており、今なお日本から出国できない状況だとFortuneは報じている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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