AmazonとBest Buyが、次世代のスマートテレビを共同で販売する意向を明らかにした。
米国でもトップクラスの家電販売企業である両社は米国時間4月18日、「Amazon Fire TV」システムを内蔵した次世代テレビを米国とカナダの消費者に販売するため、複数年にわたる新たな提携を結んだと発表した。これによりBest Buyは、10モデルを超える4KおよびHD対応のFire TV内蔵テレビを独占的に販売することになる。これらの「Fire TV Edition」モデルは、東芝とBest Buy傘下のブランド「Insignia」が製造し、2018年夏以降に販売が開始される。現時点で価格は明らかにされていない。
新しいスマートテレビは、Best Buyの実店舗とウェブサイト、さらにはBest Buyが初めてAmazon.comに出店するオンライン店舗で独占販売される。
「AmazonとBest Buyは、長期にわたって協力関係を築いてきた。そして今日、この提携関係が新たなレベルに引き上げられることになった」とAmazonの最高経営責任者(CEO)、Jeff Bezos氏は声明の中で述べている。
この発表は、小売市場でライバル関係にある両社が、新たな協力関係を築いたことを示す出来事だ。Best Buyはすでに、Amazonのデバイスを自社の店舗で販売しているほか、Amazonの音声アシスタント「Alexa」の音声ショッピング機能を使って、一部の商品を販売している。このような提携はどれも、実店舗型の小売企業にとって困難な時期が続く中、一部の従来型の小売企業が、急成長を続けるAmazonと争うのではなく提携し、その膨大な顧客ベースを活用することにチャンスを見出している動きと位置づけられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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