データコンサルティング企業のCambridge Analyticaが複数のクイズやアンケートを通じてFacebookユーザーの個人データを取得していたと、Cambridge Analyticaの元従業員が英議会の委員会で現地時間4月17日に証言した。こうしたクイズやアンケートの中には「Sex Compass」と呼ばれるものも含まれていたという。
その結果、Cambridge Analyticaによるデータ収集活動の影響を受けたFacebookユーザーの数は、すでに発表された8700万人という数字を大きく上回る可能性が高いと、2018年1月までビジネスディレクターとしてCambridge Analyticaに勤務していたBrittany Kaiser氏は述べた。
偽ニュースの問題について調査している英議会のデジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)委員会に提出された証拠書類の中で、Kaiser氏は、元雇用主のCambridge Analyticaがケンブリッジ大学の研究者Aleksandr Kogan氏のクイズだけでなく、複数のアンケートを通じてデータを取得したと述べた。同氏によると、これらのアンケートは「CA(Cambridge Analytica)またはそのパートナーによって、通常はFacebookへのログインを伴って」実施されたという。
Facebookの広報担当者は声明の中で、同社が2014年にルールを変更してデータアクセスを大幅に制限するまで大量の情報にアクセスしていた、すべてのアプリについて調査していると述べた。
「われわれは、不審な活動をしているすべてのアプリの全面的な監査を実施する。そして、個人を特定できる情報を不正に利用した開発者を見つけた場合は、利用を禁止し、影響を受けたすべてのユーザーに通知する」(Facebook)
Cambridge Analyticaは声明で次のように述べた。「他のマーケティングエージェンシーと同様、当社も適切な同意の説明を伴う調査パネルを利用して性格に関するデータを収集することがあるというのは、広く知られていることだ。これらの調査は、当社が2014年に合法的に使用を許可され、その後Facebookの求めに応じて削除した3000万人のユーザーに関するGeneral Science Research(GSR)またはKogan氏のデータとは、完全に切り離されている」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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